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     杏仁豆腐
 難易度:★★☆ 調理時間:40分
(冷やす時間は含めていません)

 

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初めて杏仁豆腐を食べたときは結構衝撃的でした。「なんだ、みつ
豆かい」と思って口に入れたら何とも言えない香り。なんじゃこら?
というのが第一印象です。
母はアーモンドエッセンスを使ったこのお菓子が結構お気に入り
だったらしく、祖母が「この臭いはいらん」と何度文句を言っても(い
らんというか嫌いな臭いだったらしい)、アーモンドエッセンスを抜く
ことはありませんでした。
もちろん、杏仁豆腐が誕生した時代にアーモンドエッセンスなど
あるはずもなく、本来は杏の種で香り付けする冷菓です。ただ、
生の杏はちょっと手に入りにくいのでびわの種を使うとお手軽に
できます。
ちなみに、乳製品をゼラチンで固めたお菓子は果汁を固めたゼリ
ーに比べて味が単調になりがち。下手をすると「アーモンド風味の
牛乳寒天」になっちゃいます。本格的に作るには脂肪分の異なる
数種類の乳製品を使ってその濃淡を楽しむような工夫がいると
思っています。色を使わず濃淡だけで表現する水墨画にちょっと
似ている一面があるかもしれませんね。
 (2〜3人分)

 ・牛乳
 ・生クリーム
 ・スキムミルク
 ・砂糖
 ・びわの種
 ・ゼライス
 ・(あれば)飾り用の果物

200g(1カップ)
100g(0.5カップ)
5g
20g
2粒
5g+水少々
適宜
1.  牛乳と生クリームをボウルに合わせよく混ぜます。びわの種の茶色い皮を剥いて目の細かいおろし金ですりおろしてこれに加え30分おきます。ゼライスに水を加えてふやかしておきます。
2. 1.を裏ごして小鍋に移し、スキムミルク、砂糖を加えて一煮立ちさせます。これにゼライスを加えて煮溶かします。
3. 2.をお好みの型に流し入れて表面の泡を潰し粗熱を取ります。冷蔵庫で冷し固めればできあがり。
  
  • かなり濃厚なアーモンドの香りがします。好きな人にはたまらない一品ですね。
  • 生クリームが入ってちょっとこってり系の風味になっています。あっさりが好きな方はオール牛乳でも良いかも。
  • 飾る果物は酸味の強いものが好相性です。
  • びわの種は大量に摂ると中毒症状を起こすこともあります。使うのはせいぜい2、3粒にしてください。


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