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     柚子DE冬至のショートケーキ
 難易度:★★☆ 調理時間:80分

 

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12月25日はクリスマス。キリスト様の誕生日として知られている
日です。
でも実は、よくよく調べてみるとキリスト教ではこの日を「キリストの
降誕を祝う祝日」と決めてはいても「キリスト様の誕生日」と決めて
いるわけではないらしいですね。
キリスト様の誕生日は古くから多くの説があったようで、中には5月
20日なんて季節が大逆転する説もあったみたい。どうも、『雪の降
る夜、ベツレヘムの馬小屋で』というイメージは後々に考え出された
演出のようです。
では、なぜ12月25日が降誕を祝う祝日になったのか? それは
どうも冬至と関係があるようです。キリスト教以前の北欧ゲルマン
の世界ではYULE(ユール)と呼ばれる冬至のお祭りがあったよう
で、後発のキリスト教文化が融合する中でこの「YULEをキリストの
降誕祭=クリスマスとする」というのが定着したみたいですね。
で、日本におけるクリスマスの文化は歴史が浅くて、恐らく戦後
復興期以降に見たアメリカ映画の影響で普及したのでは?と僕は
考えているのですが(もちろん、戦前もクリスチャンの方々はクリス
マスをお祝いされていたのでしょうけど)、この日を冬至祭として
祝うのなら断然、歴史は古くなります。
はるか昔から冬至は一年で一番日が短くなる日(逆にいうとこの日
を境に日が長くなって春を迎えるわけです)ということで祝う風習は
ありました。
食べ物関係の風習でも、柚子湯は江戸時代、天保年間に江戸の
銭湯で流行したのが始まりのようですし、「ん」が付くものを食べる
(なんきん、れんこん、うどん)という風習も明治頃に始まったよう
です。
今年のクリスマスディナーのテーマは『そこはかとなくジャパニーズ
テイスト」ですので、クリスマスより冬至に拘って柚子をメインにした
スイーツを作ってみました。
 
(12cmのケーキ型1台分)

 ・飾り用果物
 ・水菜の葉先
 ・ピンクペッパー(ホール)
 ・(お好みで)飾り用チョコレート
  など
【スポンジパート】
 ・卵
 ・グラニュー糖
 ・水あめ
 ・薄力粉
 ・ケーキ用マーガリン
 ・牛乳
【柚子カードパート】
 ・柚子
 ・レモン汁

 ・卵
 ・グラニュー糖
 ・ケーキ用マーガリン
【柚子ピールパート】
 ・柚子の皮
 ・グラニュー糖
 ・水

お勧めは温州ミカン
適宜
適宜
適宜


100g(Mサイズ2個分)
74g
4g
66g
17g
27g

1個
柚子果汁と合わせて
50g分
1個
50g
50g

1個分
18g(大匙2)
15g(大匙1)

1.  スポンジを焼きます。
2.  1.をやっている間に柚子カードを作ります。柚子の皮をピーラーで剥いてから柚子の果汁を絞ります。
3. 【柚子カードパート】の卵をよく溶き残りの材料も合せてよく混ぜます。これを泡立て器でかき混ぜながらとろみが付くまで湯煎にかけます。
  • とろみが付くまでちょっと時間がかかります。「失敗した〜」と早とちりせず、気長に混ぜて下さい(15分くらいが目安)。
  • ここで言うカードはcardではなくcurd(凝固させたクリーム)です。例えば豆腐も英語圏では大豆をcurdさせた食べ物といえます。
4. 2.で剥いた柚子の皮と【柚子ピールパート】の残りの材料をフライパンに合わせて弱火にかけ水気がなくなるまで煮詰めます。粗熱を取ったら細切りにします。
5. スポンジをスライスし、間に柚子カードを塗っていきます。側面と情面にも柚子カードを塗ります。上面に柚子ピールと飾り用果物、水菜の葉先、ピンクペッパーをトッピングし、お好みで飾り用チョコレートなど飾ればできあがり。
  
  • 酸味が強くてとてもさっぱりした味です。生クリームなどカロリーの高いアイテムを使ったケーキはちょっとという方には特にお勧め。
  • 水菜の葉先とピンクペッパーを柊に見立てました。ピンクペッパーは胡椒の一種なのですが、胡椒のフレーバーにちょっとフルーティーな味がする不思議なスパイスです。子供はちょっと苦手かもしれませんので食べる前に抜いてあげましょう。
  • 実はレモンピールを電子レンジで作ろうとして焦がしたので写真ではトッピングできていません。教訓として火加減が調整し易いコンロで作る手順に変えています。
  • 『飾り用果物:お勧めは温州ミカン』と書きましたが、「しょぼっ」と思われた方もいらっしゃるかも。でも、英語では温州ミカンをX'mas Orangeと呼ぶのです。今回は柑橘系でまとめたかったのでこれをお勧めしました。但し、ミカンがなかったので写真では冷凍保存していた巨峰を使っておりまして、言ってることとやってることがバラバラだなぁとちょっと反省^^;


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