断捨離
お家の片付けテク(基本編)
ゼロ在庫について

◆イントロ◆
工場や倉庫にある物品のことを在庫と呼びます。通常、在庫には寿命(ライフサイクル)があって、仕入れることで生まれ、消費するか製品として出荷すれば消滅します。どんな在庫がどれだけあるかをきちんと管理することを在庫管理と呼びます。

って、いきなり難しい話を書いてしまいましたが、家の中の物品(食料品やら食器やら文房具やら)も家にとっての在庫なのです。ということで、片付けができているというのは、とりもなおさず、在庫管理が行きとどいているということを指します。今回はお家の中の在庫管理についてちょっと考えてみましょうというお話だったりします。

◆在庫がゼロなら片付けする必要なし(原理)◆
片付けをする必要がない家って、どういう家でしょう?答えは簡単。何も物がない家です。引き渡し前のマンションのように食器も文房具も食料もなければ、片付けする必要はありませんv(^^)(って、Vサインするなよ^^;)
でも、それでは生活できないですよね。だからせめて、片付けが楽な家を目指します。

片付けが楽な家ってどんな家でしょう?

これも答えは簡単。物の少ない家です。物があればある程、どこに何があるか把握するのは大変になりますし、片付けの手間も大変になります。
ということで、まずは片付けに取りかかる前に、物を減らす工夫をするべきだよなぁと自分は思い至ったのでした。ただ、この時点では、如何に自分の家が物に満ち溢れているか思ってもみなかったのですが...^^;

◆まずは在庫を減らす、そして増やさない(原則)と現実の壁◆
「いらないものは捨てなさい」というのは簡単です。では、「いらないもの」かどうかの判断基準ってなんでしょう?自分はこういう風に定義しました。

クリスマスツリーのような季節物を除き、1カ月以上使っていないものはいらない(なくても困らない)ものである

だったらことは簡単。家のものを整理して、1カ月以上使っていないものは全部捨ててしまえば、それだけで随分すっきりします。でも、現実にはそうはいかないんですよね。だって、目の前に心の壁が立ちはだかりますもん。

≪ものを捨てられない理由≫
これはまだ使えるのに勿体ない
これは今は使ってないけれど、いつか使うこともあるかもしれない

◆活き在庫/死に在庫◆
家の中にこんなものはないでしょうか?

電池の切れた置時計。デザインが良いけど使ったことがない食器。粗品でもらったボールペン(ビニール袋に入ったまま)。食器棚の引き出しに転がってるマッチ。粗品でもらって包みも開けてないタオル。使いかけの消しゴム。一回だけ行ったクリニックの診察券。マンションの浄水設備清掃のご案内(一か月前に済んでる^^;)。買って一回だけ使った変わった調味料。お寿司についてた小さな醤油、ワサビ、紅ショウガ。保険勧誘員にもらった飴玉。飲みかけのままずっと残っているペットボトルのお茶。使用済みか未使用かもわからない乾電池 etc.

挙げればキリがないですけど、似たようなものはどこの家にでもあるはずです。はっきり言いましょう。

これらのものは、(今のままなら)捨てた方がマシです

だって、使っていない(活かされていない)のに、場所を塞いで、片付けの手間を増やしているんですから、最初から持ってないほうがなんぼかマシです。自分は、こういった物を「死に在庫」と名付けました。これに対して、きちんと使っている物を「活き在庫」と名付けました。
当たり前ですけど、物は使って(活かして)初めて存在意義がでます。
使いもしないのに、長年放置しているだけでは物たちが可哀そうです。

まずは、ボールペンの封を切って、ペン立てに立て、ビニール袋は捨てましょう。時計には電池を入れてやり、時計のない部屋に置きましょう。お醤油は料理に使い切って、空き袋は捨ててしまいましょう。そのクリニックに行く予定がないなら診察券は思い切って捨てましょう。「死に在庫」を「活き在庫」に変えていくことで、本当にいらないものが見えてくると思います。

◆恒久品と消耗品◆
家の中の在庫は下の2種類に分類されます。
食器や衣類のように長く使い続ける「恒久品」。
食料のように使ったらなくなって買い足しをする「消耗品」
ものを減らす工夫をするとき、対象となるものがどちらであるかは、とても重要になりますので覚えておきましょう。

◆ライフサイクルについて(捨て時)◆
消耗品の捨て時
 消耗品は使いきれば捨てることができます。先の例で言うと、ボールペン、マッチ、、調味料、小さな醤油、ワサビ、紅ショウガ、飴玉、ペットボトルのお茶、乾電池などがそうです。
これらのものは、使いきれば良いのですから優先的に(たとえば買い置きの醤油より先に)どんどん使っちゃいましょう。
そして、これが大事なところですが、これからは不用意に増やさないように気をつけましょう 。
マッチのように消費頻度が少ないものは、ひとつのマッチ箱にまとめると、残りのマッチ箱を捨てることができます。

恒久品について
 恒久品もできるだけ思い切って、捨てるなり、使ってくれる人に譲るなりすべきです。でも、捨てがたい場合ちょっと厄介です。その場合は、無理して捨てずに、上に述べたように「活き在庫」にしましょう。捨てがたいのに使ってないって矛盾しているばかりか、やっぱり物が可哀そうです。
 我が家の恒久品活用の例を挙げますね。


 自分もとんと記憶になかったのですが、これは食器棚の奥で埃をかぶっていたスプーンスタンドです。どうも、嫁が趣味で買ってそのままになっていたものらしいのですが、ラベンダーの絵が入っていたりしてとても綺麗なのに長いこと置き去りにされておりました
 で、今はこんな感じになっています。


 ちょっとわかりづらいかもしれませんが、立っているのは匙が小さめのスプーン、スパチュラ、ミニ泡立て器です。スプーンは以前から食事に使うのには不便なので、調理(調味料を掬ったり、混ぜたり)に使っていましたが抽斗の中からガサガサ引っ張り出すので手間でした。今ではコンロの脇にこうやって立てておくことで一瞬で使うことができるようになっています。
 ラベンダーのスプーンスタンドは、今はコンロの脇で油まみれになっていますが(ちゃんと、時々は洗ってますよ〜)、食器棚の奥で埃にまみれてることに比べれば、うんとマシだと思うのです。しかも、不注意で落して底がちょっと欠けてますけど、今ではうちのキッチンになくてはならない役者の一人です。

◆持つべき習慣◆
 この回の締めくくりに、在庫を減らす(片付けるものを減らす)ということについて、持っておくと良い習慣についていくつか書きます。
瞬間廃棄物について
 家に帰ったとき、郵便ポストにダイレクトメールが入っていたりしますよね。玄関に入るまでには、分別して、即ゴミ箱に放り込みましょう。封を切った、ボールペンのビニール袋、ゴミ箱に放り込みましょう。お薬を呑んだら空になった袋、ゴミ箱に放り込みましょう。
 捨てるしかないものを、そこいらに「とりあえず」置いてしまうのは、散らかる要因の一つになります。捨てるものは、その瞬間に捨てる。慣れてくると、お菓子の箱に入っている「プチ」(っていうのかなぁ?)を潰すような快感で『(いらない)物』が捨てられるようになります。

コンパクトにする、まとめる
 先のマッチ箱の例にもありましたように、複数ある物品は一つにまとめて、残りを捨てましょう。これって、ひとつにまとまらないかな?と常にそんな目で見てみて下さい。

◆まとめ◆
 モノは、活かして初めて存在意義が生まれます。活かせないものを持つくらいなら、持たない方がマシです。物の使い道はたった3つです。

誰かに譲るか
捨てるか(ほどほどに捨てる勇気を持つのも大事です)
さもなくば、活かすか

 です。4つめの『取りあえず置いておく』という選択肢はありません。
放置したまま、死に在庫にするというのをやめるのが、片付けの第一歩です
 そして、これからは、「(不用意に)物を持たない、増やさない」を心がけるというのが、たぶん二歩目です。

◆次回予告◆
§基本編§(定位置・定量・定番について)」を書きます。

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