断捨離
お家の片付けテク(基本編)
定位置・定番・定量について

◆イントロ◆
 「保険証がない」と、家の中を2時間も3時間も探し回った経験はありませんでしょうか?(自分はあります)あるいは、スーパーで小麦粉の特売を見かけて、いそいそと買って帰ったら家に3袋もストックがあったという経験はありませんでしょうか?(自分はあります)

 どうしてこういった事件(?)が起きるのでしょう?それは、家の中の物たちの居場所が定まっていないからです。

・保険証や診察券は、全部ここに置く
・未開封の食料品は、全部ここに置く

これさえ実践できれていれば、こういった悲劇(?)は繰り返されなくなるのです。

◆定位置・定番・定量(原理)◆
定位置
3つの≪定≫の中で一番の要になるキーワード。物の居場所(帰る場所)を決めることです。これさえ決めてしまって、小まめにそこに戻す習慣さえつけば、家の中は散らかりようがなくなります。

定番
物の種類を一定以上増やさないことです。お店で変わった品物を見かけたとき、ついつい衝動買いしてしまったことがありませんでしょうか?そんな時は、ちょっと立ち止まりましょう。それを買うということは使い切るまで保管して面倒をみなきゃならない手間が付きまとうのです。

定量
物の量を一定以上増やさないことです。物は種類が増えなくても量が増えれば、面倒をみるのが大変になります。不用意に買い込まないようにする工夫が必要です。

◆定位置を決めるコツ◆
 物の居場所(帰る場所)を決めるのには、いくつかコツがあります。ちょっと挙げてみますね。
≪あまり細かく決めない≫でも≪聖域は作らない≫
⇒ざっくりと、「文房具類はこの抽斗」、「薬はこの箱」くらいの大括りで居場所を決めましょう。消しゴムは?鉛筆は?メモ用紙は?とやり出すと疲れちゃいます(管理が却って大変なんです) 。
とはいえ、輪ゴムであれ、ボールペンであれ、ハンドクリームであれ、手帳であれ、シールであれ、帰る場所が決まっていない物は迷います。どこに帰るかは決めておきましょう。
居場所は必ず一か所に
⇒たとえば輪ゴムの置き場所が、あっちにもこっちにもあったら、輪ゴムが迷子になっちゃいます。
⇒但し、例外が一つだけあります。ゴミ箱。これは家の中の要所要所に配置して、わざわざ遠くに捨てにいかなくて済むようにした方がゴミ捨て習慣がつき易くなります。
物の使用頻度に応じて居場所を変える
物は、≪頻繁に使うもの≫、≪時々使うもの≫、≪仕舞っておくだけのもの≫と使用頻度によって分類することができます。何段階に分けるかは人それぞれだと思いますが、自分は3段階くらいに分けて、よく使うものほど手の届くところに、使わないものほど不便な場所に置くようにしています。具体的にはこんな感じです

頻繁に使うもの(携帯、腕時計、リモコン、財布、筆記具など)手の届くところに置いておいて、基本ワンアクションで取り出せるのが効率的です。なので、引き出しには入れず(抽斗を引く⇒取りだす⇒抽斗を閉じると3アクションになるので)、こんなものを使っています。

こんなのが、たとえばリビングに5個あって使い分けをしているのですが、使い分けの具体例はまた実践編で...あと、筆記具はオーソドックスですがペン立てに立てています。

時々使うもの(マッチ、輪ゴム、診察券、乾電池など)
一番いる時間の長いリビングの、食器棚、電話台の抽斗、箱類に集中して置いてあります。

仕舞っておくだけのもの(家電の保証書、契約書類、保険の約款などなど)
洋服ダンスなどが置いてある、普段の生活で長時間いない部屋に片付けています。

◆定位置を決めてみる(手順)◆
上に書いたコツを踏まえながら、手順を踏んで定位置を決めてみましょう。
[STEP-1]攻略する部屋を決める
一部屋ずつ、攻略(?)して行くのがお薦めです。まずは、キッチン、リビングと日常生活で比較的長時間いる部屋をターゲットにしましょう。

[STEP-2]収納スペースを洗い出す
具体例は実践編で書きますが、意外なほどあったりしますよ〜。
洗い出したスペースは一覧表にまとめておきましょう(EXCELとか使うと便利です)。片付けが終わったらこれに、どこに何をしまったかを書きます。

[STEP-3]一旦、物たちを全て引っ張り出し、広い場所に広げて、使う頻度に応じて3〜4つのグループに分けます。

[STEP-4]STEP-2で作った一覧表とSTEP-3でグループ分けした物たちを見比べながら、定位置を割りつけていきます。

[STEP-5][STEP-4]の割りつけに沿って、物たちを仕舞えば完了

◆持つべき習慣◆
これで、一旦家の中は片付きました。でも、放っておくとまた散らかってしまってるという事態はよくあります。どうしてでしょう?それは...

≪物には足が生えている≫からです。

仕舞ったまま、一切ものを使わなければ二度と散らかりはしません。でも、物は使うためにまた取りだされるのです。ですので、次の二つの習慣を実践するよう心がけましょう。

使ったら、≪定位置≫に戻す(決して、違うところに戻さない)。
定位置に居ないものが視界に入ったら、≪定位置≫に戻す。

このたった二つのことを実践するだけで家は散らからなくなります。

◆習慣を身に付き易くするコツ◆
最後に「そうは言いながら、なかなかその習慣が身につかなくって」という方のために、実践をし易くするヒントを書いておきます。
この習慣が実践できない大きな要因は、片付けるのが面倒な環境になっているのでは?と推測します。物を目の前の籠にポンと入れるだけなら大した手間ではありません。これが、開き戸を開けて箱を引っ張り出して、中に仕舞って、また箱を戻してとなると...うんざりしますよね。
では、なんでそんな環境になっているのか、その原因を探ってみます。

[原因その1]STEP-3で行った使用頻度によるグループ分けが上手くいっていないのでは?
実はあまり使わないと思って取りだしにくいところに仕舞ったものを頻繁に使っているということはないでしょうか?この場合は、即、定位置を見直しちゃいましょう。

[原因その2]定位置が遠い。
頻繁に使うものの定位置は手の届くところに置くのがセオリーです。でも、この手の届くところというのがちょっとクセものなんですよね。だって、人は普通、家の中に居ても動き回ってますから。ということで、もうひとつコツを書き足します。

◆動線について(ちょっと上級編のコツ)◆
実は、人はそれぞれ生活習慣で家の中を移動する流れがある程度決まっています。

家に帰り着いたときのことを考えてみて下さい。
自分の場合、玄関で靴を脱ぐ⇒鍵を下駄箱の上に置く⇒自分の部屋に入って服を着替える(腕時計や携帯などを外す)⇒リビングに移動してPCの電源を入れる⇒キッチンに行ってうがい、手洗いをする⇒冷蔵庫 の前に行って中身を覗く……
と、いった感じでわりと決まった移動のしかたをしています。その時に通る経路も決まっていてPCの電源を入れたらテーブルの右から回り込んでテーブルを左手に見ながらキッチンに入ります。この経路のことを動線と言います。
使用頻度の高いものを仕舞う籠やペン立てなどはこの動線上に置くと、俗に言う手の届くところになって部屋の中をうろうろしながらついでに片付けもできるという効率的な環境にすることができます。
たとえば、自分はテーブルを左に見た位置に籠を一つ置いていて、ここに携帯や腕時計や夜寝るときは外すんだけど次の日にはまた身につけて出かけるものを固めて置いています。

こうすることで、うがいに行くまでに身につけていたものがすっきり片付き、次の日は忘れ物なく素早く身に付けられます。

◆まとめ◆
3つの「定」を実践することで、家の中は勝手に片付きます。特に物たちの定位置を決めることは、とっても大事です。定位置が決まったら、物たちをそこに戻す習慣を付けましょう。

◆次回予告◆
本当は、ここまで書いたことを理解&実践できれば「散らからない家作り」は実現できるハズなのですが、さすがに具体例がないと階段のない建物の3階を指差して、「あそこに行けば良いんだよ」と言ってるようなものなので^^;、せめて梯子くらいはかけるべくもうちょっと書きます。

次回は片付けの実習に一番良いと思いますので、「§実践編§(冷蔵庫の片付けについて)」を書きます。

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