ぶりの即席幽庵焼き 難易度:★★☆ 調理時間:20分 |
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江戸初期の茶人に北村 幽安という人がいます。1648年生まれと いうことですから関ケ原の合戦から48年後ですね(ちなみに関ケ原 の合戦は1600年。語呂合わせがなくても暗記できる稀有な年号 の一つです^^;)。 彼が作った茶室は今でも残っていて大津市の指定文化財、国の 名勝に指定されています。この人、茶道以外に食にも精通していて 鋭敏な味覚の持ち主だったようです。ある時、下男が汲んできた 水を口にして彼が指定した清水ではなく横着をして近場で汲んで きたことを言い当て叱責したとか。なんか海原雄山みたいな人だ なぁ。 彼は酒、味醂、醤油を1:1:1に合わせた浸けダレに柚子の輪切り を合わせたものに鮒を数日漬け込み水気を切って焼くという料理を 考案します。世に言う幽庵焼き(柚庵焼き)の誕生です。 実はこの時代にこの料理を考案したのってすごいことなのです。 醤油の起源とされるたまり醤油が誕生したのは1500年代。北村 幽安の時代にはまだまだ調味料としては一般的でなく塩気を加え るとすれば味噌しかなかった頃に醤油を使っているのです。また、 みりんの誕生もやはり戦国時代。当時は高級酒の位置づけで 料理の味付けに使うという発想はなかったはず。更に、和食の調味 の黄金律である酒、味醂、醤油を1:1:1という配合を編み出して いる。 意地の悪い見方をすれば後に改良を重ねて今のレシピになったの ではと考えた方が自然な気もするのですが、かなり先進的な料理 センスを持った人だったのは間違いなさそうです。 |
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(1人分) | |||||||||||||
・ぶりの切り身 ・塩麹 ・柚子果汁 |
一切れ 適宜 5g(小匙2) |
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