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     鶏のカシュナッツ炒め
 難易度:★★☆ 調理時間:45分


 

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俗に中華料理と呼ばれながら中国発祥ではない料理があります。
例えば天津飯、これは日本で考案された料理で中国にはご飯に
卵焼きとあんをかけた料理はないそうです(ただ、今では日本人
向けに出す店があるらしいのですが)。例えば回鍋肉、日本人が
イメージするあの料理は陳建民氏が日本人向けに考案したもので
同名の中華料理とは別物です。
で、今日の料理「鶏のカシュナッツ炒め」も中華料理店ではわりと
定番の料理ですが発祥は中国ではありません。この料理が生まれ
たのはアメリカ合衆国。特にミズリー州スプリングフィールドで考案
されたスタイルが有名です。
1960年台、中国からアメリカに移民した料理人デヴィッド・リョンさん
は悩んでいました。地元の人達になかなか中華料理が受け入れて
もらえない。そこで、街で人気のあったフライドチキンにヒントを得て
、従来鶏を炒めて作っていたこの料理を鶏を揚げるスタイルに変え
て出したところ評判を取ったのだとか。アメリカ人からするとフライド
チキンが入った中華料理という認識だったみたい。アメリカでは「カ
シューチキン(Cashew Chicken)」と呼ばれるのが一般的です。
リョンさんのお店はその後、地元の繁盛店へと成長していき、この
料理はスプリングフィールドのみならずアメリカ全土に広まりまし
た。
残念ながらリョンさんのお店は97年に閉店しましたが、2010年に
は息子さんがまたスプリングフィールドに中華料理店を開店したと
か。20世紀の後半に誕生して以来半世紀、この料理は21世紀に
受け継がれていくようです。
 (2人分)

 ・鶏もも肉
 ・カシュナッツ
 ・野菜類

 ・片栗粉
 ・揚げ油
 ・水溶き片栗粉
[下味パート]
 ・濃口醤油
 ・酒
[調味料パート]
 ・濃口醤油
 ・酒
 ・オイスターソース
 ・鶏がらスープの素
 ・水

150g
20粒くらい
玉ねぎ、ピーマン、
椎茸など
適宜
適宜
6g+水少々

12g(小匙2)
10g(小匙2)

9g(大匙1/2)
8g(大匙1/2)
6g(小匙1)
2g
50g(1/4カップ)
1.  鶏肉を食べ易い大きさに切って[下味パート]に30分漬け込みます。これをザルに揚げて水気を切り、片栗粉をまぶして180度に熱した揚げ油で3分揚げます。
2. 1.をやっている間にカシュナッツを炒ります(ローストしているやつを買ってきた場合はこの工程を省けます)。野菜類は食べ易い大きさに切ります。[調味料パート]は合わせてよく混ぜておきます。
3. フライパンか中華鍋にサラダ油少々(分量外)を入れて中火にかけ野菜類を加えてしんなりするまで炒めます。
4. 3.に[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせ鶏肉を加えて味が馴染むように1分ほど煮込みます。
5. 4.に水溶き片栗粉を加えてとろみを付け、カシュナッツを加えてざっと混ぜればできあがり。
  
  • 見た目、酢豚に似ていますが、酢豚ほど甘くなく酸っぱくもないのが特徴。少し辛めで大人な味付けです。
  • 味のポイントはオイスターソースと鶏がらスープ。如何にも中華料理って風味に仕上がります。そこにカシュナッツを加えるあたりアメリカ発の中華料理らしいっす。
  • カシュナッツは炒める代わりに揚げるとより本格的になります。ただし、焦げやすいので比較的低温、短時間で。
  • カシュナッツはスーパーで買うと高めなので、100均ショップのナッツの小袋を愛用しています。
  • 鶏を揚げるのはアメリカのスプリングフィールド流で、伝統的な鶏のカシュナッツ炒め「腰果鶏丁」は鶏を炒めます。カロリーが気になる方はこちらがお勧めかも。


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