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     若鶏のマレンゴ風
難易度:★★☆ 調理時間:40分


 

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「こいつはな、若鶏のマレンゴ風ってんだ」 浦沢直樹作「Mo
nster」の登場人物ヘッケルのセリフです。彼は金にがめつ
いこそ泥で小悪党。けど、どこか憎めない性格で主人公Dr.テ
ンマの協力者になります。 屋外で料理をすることになり、彼が
口にしたのがこのセリフです。 「ソースが決め手なんだ」と自
慢するヘッケルにDr.テンマは「これちょっと醤油を入れたら
旨いんじゃないか」と返して彼を嘆かせます。「お前はなんでも
醤油を入れたがる」 ええと、食べてみればすぐわかりますがい
くら日本人でもこの料理に醤油は入れたがらないと思います。で
は、なぜDr.テンマはそんな感想を口にしたのか? ちょっと
推理してみました。 1.Dr.テンマが絶望的な味覚音痴だっ
た。 2.ヘッケルが作った料理が若鶏のマレンゴ風と呼ぶのは
おこがましい全くの別物だった 3.作者の浦沢直樹がそもそも
若鶏のマレンゴ風という料理の名前は知っていたけど、どんな料
理かを知らなかった。 1.は完全否定はできないのですがこの
場面以外でテンマがそこまで頓狂な味の感想を述べるシーンはあ
りません。2.についてはヘッケルは料理が上手と評されている
ので(けどいつも説明が長い)この線はなさそうです。3.だっ
たら……愉快でしょうね^^; 「先生、そのくすぐり(笑わせ
どころ)滑ってますよ」って言いたくなります。 この料理はナ
ポレオンがイタリアのマレンゴ村でオーストリアと戦った時、料
理人が付近の村で食材をかき集めてきて、即興的に作った料理だ
と言われています。 ワインを贅沢に使うのでちょっと尻込みし
ちゃうかもですが味は絶品ですのでぜひお試しあれ。
 (2人分)

 ・鶏もも肉
 ・トマト
 ・エシャロット
 ・ブラウンマッシュルーム
 ・生パセリ
 ・強力粉
 ・バター(炒め用)
 ・バター(仕上げ用)
[調味料パート]
 ・白ワイン
 ・チキンブイヨン
 ・ブラックペッパー

1枚(300gくらい)
1.5個
1/4個)
7〜8本
2、3本
少々
5g
5g

180ml
300ml(水300ml+固形チキンコンソメの素で可)
少々
1.  トマトは湯剥きしてさいの目に切ります。鶏肉は4等分してブラックペッパーと強力粉を薄くまぶします。エシャロットはみじん切りにします。ブラウンマッシュルームは5mm厚のスライスにします。パセリはみじん切りにします。
2. トマトを湯鍋に入れ、中火で煮潰します(水は加えません)。弱火にして水気を飛ばし、1/2以下の量まで減ったら火を止めます。
3. 2.をやっている間にフライパンにサラダ油少々(分量外)を入れて中火にかけ鶏肉の皮目を下にして並べ、こんがり焼きます。ひっくり返して両面焼き色を付けます。
4. 鍋にバター(炒め用)を融かして、エシャロット(ないので玉ねぎで代用)のみじん切りを弱めの中火で3分炒めます。これにブラウンマッシュルームを投入し更に中火で2〜3分炒めます。
5. 4.に白ワイン180mlをどぼどぼ加え、半分以下に水位が減るまで煮詰めます。
6. 5.に鶏肉、チキンブイヨン300ml、2.のトマトを加えてひと煮立ちさせます。蓋をせずに強めの中火で煮込んで水分が1/4程度になったら火を止めます(10分程度)。
7. 鶏を皿に取り、鍋に残った煮汁にバター(仕上げ用)を融かし込み、刻みパセリを加えて中火で1分ほど火を通してソースにします。鶏の皿にソースを回しがければできあがり。
  
  • 濃厚なトマトソースがとにかくめっちゃ旨いのです。炒めたブラウンマッシュルームとエシャロット、そしてたっぷりの白ワインが味を支えてくれてすごくしっかりとした味に仕上がります。英雄は戦場でも良いもの食べてたんだなぁ。
  • 娘が幼稚園くらいの頃に一度作ったのですが、誰も何も言ってないのに彼女の皿はピカピカの真っ白になっていました。さてはこっそり皿を舐めたなと察しましたが叱る気にはなれずむしろ嬉しかったです。料理の味に対して子供は正直ですからそれが彼女の感想だったのでしょう。
  • 以前、ブラウンマッシュルームがなくてしめじで試したことがあるのですがイマイチでした。やはりここはブラウンマッシュルーム(ホワイトではなく)を調達してチャレンジしてみてください。
  • この料理はナポレオンの専属料理人デュナンが乏しい食材で即興的に作ったと言われる料理ですが正式にはあと卵と川エビ(ザリガニ)が加わります。ザリガニは調達がちょっと難しいので芝海老を使ったレシピをちょくちょく見かけます。


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