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     チキンストロガノフ
 難易度:★★☆ 調理時間:30分

 

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ストロガノフはロシア貴族のストロガノフ家で考案されたお料理で
オリジナルは牛肉を使ったビーフストロガノフです。
ここでちょっと歴史のお勉強。
ストロガノフ家の起源は15世紀頃で製塩事業で財をなしたようで
す。その後、かなり強引なやり方で土地を拡張して事業を多角化し
、ピョートル大帝の頃には国に大枚の資金援助をし、男爵家に後に
は伯爵家になります。
が、ロシア革命では白軍に付いてしまい(赤軍が共産党だよ〜って
わかるか^^;)敗退。ただ、時宜を読む才はあったようで、一族こぞっ
て国外亡命を果たしたそうです(土地は全部押収されて国有化され
たそうですけどすっごく広大だった気がする)。

で、お料理の話。この料理が考案された時期と経緯には複数の説
があるようですが、ざっくり18〜19世紀に生まれたようです(「いや
いや、ストロガノフとは無関係に16世紀にはロシアで食べられとっ
たわい」という説もあるそうですがややこしいのでここでは置いとき
ます)。
料理が生まれたきっかけは当主が高齢で歯が悪くなってビフテキ
が食べられなくなったので代わりに考案された説、お客に出した
料理で最初は名前がなかったけど美味しかったので客達が後に
ストロガノフの名前を付けた説、料理好きの当主が夜食がほしくな
ったけどみんな寝ていたので(って、お前も寝ろよ^^;)適当に自分で
作ったら美味しかったと言う説などがあります。

自分的には夜食説にすごく説得力を感じるのですが...というの
もこの料理、伯爵家の料理というわりには簡単すぎるのです。ざっ
くり言うと肉と野菜を炒めてサワークリームで和えたらできあがり。
秘伝というにはあまりにもあまり。でも、この説が正しいとしたらその
料理好きな当主は美味しかったことに有頂天になっておそれ多くも
家名を夜食に付けてしまったのでしょうか???^^;(だったら、かな
りおっちょこちょいな当主です)

とまれ、味は折り紙付き。しかも、クリーム系のくせに酸味が強くて
さっぱりしているので夏場にトマト系の洋食に飽きた時にはもって
こい。加えて、夏向けにビーフから淡白な鶏の胸肉にアレンジして
みました。お財布にもぐっと優しいですよ〜
 (3〜4人分)

 ・鶏胸肉

 ・塩
 ・ブラックペッパー
 ・オリーブオイル
 ・薄力粉
 ・玉ねぎ
 ・茸類

 ・きゅうりのピクルス
 ・サワークリーム
 ・キュウリのピクルスの漬け汁

(皮を外して正味)400gくらい
3g
少々
適宜
適宜
1/2個
マッシュルーム、
しめじなど
1本
100g
小匙1
1.  鶏肉は皮と油を外して長さ6cm、1cm角の拍子木に切ります。これに塩、ブラックペッパーを刷り込み10分おきます。玉ねぎは細切りに、茸類は石突きを取って食べ易い大きさに、キュウリのピクルスは小口切りにします。
鶏肉はチルドで軽く凍らせると切り易くなります。
2. 1.にオリーブオイルをまぶして薄く薄力粉を振ります。こうすると焼いたときに肉同士がくっつかなくなります。フライパンを中火にかけて鶏肉を入れ表面が軽いキツネ色になる程度に焼きます。焼けたら一旦お皿などに移します。
3. 2.のフライパンに玉ねぎ、茸類を入れてしんなりするまで炒めます。更にサワークリームを加えて熱で溶かします。サワークリームが大方溶けたら鶏肉を戻してサワークリームに絡めながら炒めます。
4. 3.にキュウリのピクルスを加えてさっと炒め、仕上げにキュウリのピクルスの漬け汁を加えてさっと混ぜればできあがり。
  
  • すっごくさっぱりしているので、食欲が減衰している夏場でも箸が進むと思います。
  • 野菜類は一例ですが、トマトや茄子などの夏野菜を加えても楽しいと思います。
  • キュウリのピクルスの漬け汁はかなり熟成された調味料なので実は料理に使うと味に深みを与えるのに一役買ってくれます。ロシア料理では結構多用されるみたいですね。
  • 茸類は家計を考えるとあり合わせで構わないという結論になりますが、できればブラウンマッシュルームがお薦め。クリームに良い出汁が出て味のグレードが上がります。


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