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     納豆汁
難易度:★★☆ 調理時間:5分


 

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料理の中には風物詩とも言うべき季節限定のものがあります。
お正月に食べるお節料理やひな祭りの菱餅みたいに期間が狭すぎ
るものはさておき、これが出回るとああ春が来たなとか冬だなぁ
と感じる料理はあるものです。 たとえば江戸時代、甘酒といえ
ば夏の風物詩でした。ひんやりと冷えた甘酒を振り売りが運んで
くると夏だねぇという気分になったとか。 あま酒の地獄も近し
箱根山 蕪村の句にこんなのがありますが、夏に箱根山に足を
伸ばしたらしい。俳句の世界では甘酒は夏の季語。一名、「飲む
点滴」とも言われる甘酒は夏バテしがちな江戸庶民にとって貴重
なサプリメントだったようです。 逆に冬の季語になっている料
理に「納豆汁」があります。 朝霜や室の揚屋の納豆汁 同じく
蕪村の句にこんなのがありますが朝霜の寒々とした語感と熱々の
納豆汁の対比が面白い。 冬になると叩き納豆(叩いた納豆、青
菜、豆腐のセット。味噌を溶いただし汁をかけると納豆汁が作れ
るインスタント味噌汁の素みたいなもの)を売り歩く納豆売の姿
が見かけられたとか。 けれど、季節の風物詩は時代とともに変
わるらしい。というかしばしば人為的に変えられることがあるら
しい。 旬が冬の鰻を夏の土用の日に食べるように仕向けたのは
平賀源内だというのは有名な話で、夏場に鰻が売れなくて困って
いた鰻屋の相談に乗った末のことです。 同じように納豆汁も江
戸の末の頃には平気で夏場にも売り歩かれるようになったとか。
クリスマスやバレンタイン、恵方巻と同じく商魂たくましい限り
ですね。
 (1人分)

 ・納豆
 ・薄揚げ
 ・刻みネギ
 ・だし汁
 ・味噌

1パック
1/4丁
少々
250g(250ml)
25g
1.  納豆はまな板に広げて包丁で細かく叩きます。これをお椀に移して添付のタレと辛子を加えてよく練ります。薄揚げは3mmの小口切りにします。
2. 1.をやっている間に小鍋にだし汁、味噌、薄揚げを合わせて中火にかけ煮立つ寸前で止めてよく溶きます。
  • 沸騰させてしまうと味噌の風味を損なうので煮立つ寸前で火を停めるのがコツです。
3. 1.のお椀に2.を注いで刻みネギを散らせばできあがり。
  
  • 要は納豆入りのお味噌汁です。味噌汁に納豆の独特の風味が加わって納豆好きにはたまらない一杯。冬の朝に頂くと体の芯がぽかぽか温まって1日がんばろうという元気がもらえますよ。
  • 納豆はそのままでも良いのですがスタンダートな食べ方は細かく叩いてから味噌汁で伸ばすスタイル。まな板が汚れるのが気になる方は直接お椀に入れて大ぶりのスプーンなどで押しつぶすのもありです。
  • 段取り良く作るコツは納豆を叩く作業と味噌汁を温める作業を並行で行うこと。どちらかをやってからもう一方をやると時間が倍かかってしまいます。
  • 具材は他にも豆腐、青菜、きのこ類などがオススメです。


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