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     にしんそば
 難易度:★★☆ 調理時間:30分


 

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前から謎だったのですが、多くの蕎麦屋のお品書きには『にしんそ
ば』なる料理がレギュラーメニューとして並んでいて、しかも結構良
いお値段するんですよね。
にしんそばがあるなら、さばそばとかいわしそばとか更に贅沢に
まぐろそばや鯛そばがあったって良いようなものなのに。なんで
『にしん』だけがえこひいきされてるんだろう???

ちょっと、勉強してみました。江戸時代、京都の人達にとって魚は
憧れの食材で近江の鯖街道の成立は有名ですが同様に蝦夷地
(北海道)で嫌になるほど漁れたニシンは人気の食材だったそうです
。もちろんナマでは運べませんので身欠きにしんという干物にして
運ぶのですが、この干物を戻して戴くご馳走料理の一つがにしん
そばだったという次第。
戻すのに一昼夜かそれ以上、それから甘露煮にして戴くという手間
を考えるとまあ多少高くても仕方がないかという気になります。
今ではソフト身欠きにしんという最初から戻してくれている大変便利
な商品もあって買ってきたその日ににしんそばが食べられるという
ありがたい事情にあります。
とはいえ、臭み取りをして甘露煮にしてとそば一杯にえらく手間を
かけてしまいましたがそれだけの値打ちはありました。
 (1人分)

 ・蕎麦
 ・ソフト身欠きにしん
 ・麺つゆ
 ・だし汁
 ・刻みネギ
[臭み抜きパート]
 ・水

 ・茶葉
[甘露煮パート]
 ・濃口醤油
 ・味醂
 ・酒
 ・砂糖
 ・生姜
 ・山椒(できれば実山椒)

90〜100g
1〜2尾
だし汁300cc分
300cc
少々

にしんがひたひたに
なるくらい
適宜

18g(大匙1)
18g(大匙1)
15g(大匙1)
14g(大匙1.5)
ひとかけ
少々
1.  にしんは半分に切り鍋に並べて[臭み抜きパート]を加え蓋をして中火で15分煮ます。さらにひっくり返して5分煮ます。この間に[甘露煮パート]の生姜は千切りにします。
2. 1.の煮汁は捨て、鍋を洗ってにしんを並べ、[甘露煮パート]を加えて落としぶたをします。強火にかけて煮汁を煮詰めていきとろみが付きだしたら弱火にして煮詰めます。
3. 2.をやっている間にだし汁をひき麺汁を加えて蕎麦汁を作ります。蕎麦をたっぷりの湯で茹でてざるに揚げ冷水で〆ます。
4. 3.の蕎麦を丼に入れ蕎麦汁を加えます。2.を上に並べて刻みネギを散らせばできあがり。
  
  • 美味しい。にんしんって、肥料にするくらいしかなかったなんて話も聞いたことがあったので大して美味しい魚でもないのかと思ってたのですが、どうして美味しいじゃないですか。あの値段でも食べたがる人がいる理由がわかりました。
  • ねぎは関東では一般に白ネギを関西では青ネギを使うようです。今回は在庫の関係で青ネギを使いました。
  • にしんの臭み抜きにはお茶を使うのが一般的なようです。茶葉を直接入れてもOKですし、薄目のお茶を加えても構いません。
  • 「にしんそばがありなら同じように甘露煮にする鮎そばなんてってもいいじゃん」と思ってたらありました。この仕立てにすると他の魚でもイケそうですね。


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