卵黄の味噌漬け 難易度:★★☆ 調理時間:5分 (卵を冷凍する時間と味噌に漬け込む時間は含めていま せん) |
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僕が大学に入学した年、国民的な料理漫画の連載が始まりまし た。その名は「美味しんぼ」。バブル経済に向けて助走を始めてい た時代背景もあって、『グルメ』という言葉が浸透し始めた頃、流行 りモノのグルメとは一線を画して食文化の本質を問うというコンセプ トのわりと硬派な漫画でした。ずっと後には話がグダグダになったり とちょっと残念な感が否めませんが、当時は間違いなく食文化の フラッグシップ的役割を担っていた作品だったと思います。彼らが 目指す「究極のメニュー」や「究極」という言葉は流行語になりまし たね。 最初の頃のストーリーでありがちな展開は主人公の父、海原雄山 (料理版の星一徹みたいな人)が店の料理に激怒し、それを聞いた 主人公が料理にアドバイスして再戦を挑み、海原雄山を唸らせる (あるいは黙らせる)というものでした。あんな客がしょっちゅう来る なんて料理業界ってなんて大変なんだと思ったものです(をい)。 けど、だんだんこの展開もマンネリ化してきてそれを打破するため に海原雄山が別の新聞社の監修となって料理対決を行うという 設定が考案されます。これが「究極のメニュー」と「至高のメニュー」 の対決と呼ばれるものです。 記念すべき第一回の対決テーマは「卵を使った前菜」。至高側( 海原雄山側)が出してきた料理がこの卵黄の味噌漬けでした。料理 自体はシンプルで素人にも簡単に作れるようなもの。卵の卵黄だけ を分離してぬか床のように敷いた味噌に落とし込んで2、3日漬け 込むだけです。新聞社の料理紹介ですから本来は読者に親しみが 湧くようなこういうものであるべきでしょうね。 いつかは作ってみたいと思いながら放置していたのですが、この度 、冷凍卵を作ったのをきっかけに挑戦してみることにしました。 |
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(2人分) | ||||||||||||||
・卵黄 ・味噌 |
2個分 適宜 |
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