しめじの生姜スープ 難易度:★★☆ 調理時間:12分 |
Tweet |
|
|||||||||||
和食の世界では「椀刺し」が華だと言われます。
椀刺しとは椀 物と刺し身のことですね。どちらも高度な技術を求められて厨房 の中でもこれを作る板前さんは一番腕の立つ人が担うのです。 けど、刺し身はなんとなくわかるんだけど椀物のどこが凄いのか 僕は長いことわからずにいました。その凄さ、奥深さが理解でき るようになったのは単身赴任をして毎日自分で料理をするように なってからじゃないかな。 椀物は「椀種」、「椀妻」、「吸い 口」、「吸い地」そして器としての椀の5つから構成される小さ な劇場なのです。 椀種はメインとなる具材。芝居で言えば主演 役者です。椀妻はそれを引き立てる脇役。吸い口は三枚目。一見 不必要な役に見えて物語を回すために欠くことのできない狂言回 し的な役割を担います。この3つが調和して椀を構成します。 吸い地は汁の部分、芝居で言えば脚本ですね。出汁と調味料でそ の椀がどういった物語なのかを決定づけます。 そして器として の椀は劇場。いくら良い役者と台本を揃えても劇場が貧相だと観 客のテンションは下がります。 神経を張り巡らせてこれら5つ の要素を調和させひとつの物語に仕上げる椀方(椀物を作る板前 )はいわばこの芝居の監督であり演出家なのです。 と言ったこ とを料理する中で学び、理解するようになりました。 けどまあ 、それは料理屋での話。毎日頂く汁物で都度そこまで緊張してい ては身が持ちません。手抜きもします。 本来、しめじなどの茸 類は椀妻に使われる食材です。けど敢えてそれを主役に据えて寸 劇を演じてもらう──そんな汁物を作る日だってあるのです。 | |||||||||||||
(2人分) | |||||||||||||
・しめじ ・生姜 ・ごま油 ・水 ・鶏ガラスープの素 ・オイスターソース ・塩、ホワイトペッパー ・酢 |
1/2パック スライス3枚 13g(大匙1) 500g(カップ2.5) 500ml分 12g(小匙2) 適宜 7.5g(大匙1/2) |
||||||||||||
|
|||||||||||||
|
本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。