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     卵の天ぷら
 難易度:★★☆ 調理時間:5分
(卵を冷凍する時間は含めていません)


 

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今の日本では季節を問わず珍しい食べ物、珍しい料理というのが
なくなってしまったように思います。野菜や果物は栽培技術や保存
法が発達して旬と無関係に食べられますし、魚だって冷凍技術が
発達して1年中食べることができます。
料理にしても和洋中をはじめとしてあらゆる国の料理の専門店が
あって、見たことも聞いたこともない料理を探すのは至難の業に
なってきています。
僕はわりと食べることが好きなので、「生まれて一度も食べたことが
ない」と聞かされるとすぐに飛びついちゃいます。その店でしか
食べられないスペシャリテは迷わずオーダーしますし、期間限定、
地方限定のスナック菓子やラーメンはいの一番に買い物かごに
入れちゃうタイプです。
けどね、50年以上生きているとさすがに本質的に本当に「初めて」
という料理や食べ物というのはなかなかお目にかかれなくて、所詮
は既成の料理のアレンジになってしまうんですよね。
なので、この料理は目からウロコでした。鶏卵を天ぷらにしてしま
おうと考える人がいようとは。ということで、さっそく作ってみました。
 (2人分)

 ・卵
 ・薄力粉
 ・天ぷら粉
 ・揚げ油
 ・塩

2個
適宜
12g分くらいを水で溶く
適宜
少々
1.  卵はジップロックに入れて数時間冷凍します。一晩、冷凍庫に入れておけば間違いなし。
2. 1.をやっている間に薄力粉と水溶き天ぷら粉を別々の器に入れてラップをかけ冷蔵庫で冷やしておきます。
3. 揚げ油を180度に熱します。
4. 卵に流水をかけながら殻を剥きます。これを薄力粉の器に放り込んで菜箸で転がしながら全体にまぶします。
5. お玉に天ぷら粉を取って4.の卵を移し全体にまぶします。そのままそっと揚げ油に投入します。
6. 3分ほどいじらずに卵を揚げます。上面の天ぷら粉が剥がれていれば更に上から天ぷら粉をかけて菜箸で素早くひっくり返します。更に1分ほど揚げればできあがり。塩を振って頂きましょう。
  
  • ゆで卵を揚げたの? と聞かれそうですが、中が半熟なので不思議がられること請け合い。とろんととろけた黄身は濃厚な味がして塩と好相性です。
  • 調理のポイントは殻を剥き始めてから脂に投入するまでのスピードと原則手を使わずに菜箸で衣をまぶすこと。冷凍卵はどんどん解けてしまいますので遅さと手の熱は厳禁なのです。
  • 白いご飯をよそってこれを載せ、天丼のつゆをかければ世にも不思議な卵天丼が楽しめます。
  • 卵は実は冷凍保存できます。急な出張などでしばらく家を空ける時にはお勧め。但し、水分が抜けて黄身は固まってしまうので生卵としては使えません。ゆで卵か天ぷらにするか、黄身の味噌漬けにするのも乙ですよ。


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