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     甘栗の甘露煮
難易度:★★☆ 調理時間:12分


 

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「これ作るの大変やったやろ」 そう母に言われた時に一気に報
いられた気がしました。 随分古い話ですが娘の小学校入学祝い
に母が我が家に来てくれた時、ちらし寿司をお出しした折の話で
す。(ちなみにその娘は2023年現在25歳) ちらし寿司の
具材は鯛のそぼろ、椎茸の甘煮、酢蓮根、人参のうま煮、錦糸玉
子、甘酢海老の6種。いわゆる海鮮丼的な刺身の一切れも入って
いないような素朴なものでした。 けどさすがは僕の料理の師匠
。食べただけでそれぞれの具材がどれだけ手間暇かかるか察し
たみたい。 そう。さらっと6種と書きましたが正確には6品。1
品、1品普通のおかずを作る手間をかけて作ったのです。あの頃
の僕の手際なら1品15分くらいだったと思うので具材を用意す
るだけで90分近くキッチンに立ちっぱなしだったというわけ。
今振り返ってもあれは大作だったなぁと思います。 世の中には
簡単な料理に見えてけっこうな手間暇がかかっているものがまま
あります。 おせち料理の定番「栗きんとん」もその一つ。芋の
あくを抜いて、茹でて、調味料と合わせて、潰して、裏濾す。は
っきり言って手間で言えば見た目が派手なローストビーフの何倍
も面倒な料理だったりするのです。 スーパーなどで売られてい
る栗きんとんの値札を見て「なんでこんなに高いんだろう」と思
ったら──そういうことだと思ってください。あれはほとんど手
間賃です。 同様に栗きんとんに使われる栗の甘露煮もめっちゃ
高いですよね。あれも高い理由は二つ。一つは国産の和栗(いや
和栗というからには国産だろという気がしないでもないですが)
が高いこと。もう一つは手間がめっちゃかかることです。 ただ
毎年栗きんとんを作っていて思うところはあったのです。さつま
いもはまだしも栗の甘露煮は高い。このお金をローストビーフに
回せればもっと大きなお肉で作れるのに。 とはいえ栗の甘露煮
を自作するのは大忙しなおせち料理作りの中では無理がある。お
金をかけず加えて手間暇かからない栗の甘露煮を作る方法はな
いだろうか? 思案を重ねて辿り着いた僕の結論がこれ。 天津甘
栗を使う! 世の中には甘栗というそのまま食べられる栗の既製
品がある。加えて駄菓子の世界では「甘栗?いちゃいました」な
んて皮まで剥いてくれていてすぐに口に放り込めるものまである
。 これを使えば安くて簡単に栗の甘露煮(もどき)がゲットで
きるじゃないか。 ということで一昨年からおせち料理の季節に
は栗の甘露煮を買う代わりに百均ショップで甘栗を購入するよう
になったのです。
 (2〜3人分)

 ・天津甘栗(できれば剥いた
  やつ)
[煮汁パート]
 ・砂糖
 ・オレンジジュース
 ・濃口醤油
 ・酢
 ・味醂

100g


18g(大匙2)
15g(大匙1)
3g(小匙1/2)
2.5g(小匙1/2)
12g(小匙2)
1.  [煮汁パート]を小鍋に入れてひと煮立ちさせます。これに甘栗を加えてアルミホイルなどで落し蓋をし弱火で[煮汁パート]の量が半分くらいになるまで煮ればできあがり。
  
  • 市販の栗の甘露煮とは色が違うので見栄え的にはイマイチと感じる方もいると思います。けど味は栗の風味満点の甘露煮に仕上がっていて僕的にはもうこれで良いじゃんという気になっちゃいます。
  • 栗の料理は鬼皮、渋皮を剥く処理がとても手間です(ものによってはいがいがの殻剥きからやらないといけない場合もあります)。その点天津甘栗は簡単に剥けるようにできているし(剥いた状態で売られているものまであるし)、火も通っていて甘い味まで付いている。栗料理を時短するにはとっても優秀なアイテムなのです。
  • 栗きんとんに使うとところどころに濃い栗色の物体が埋もれているというビジュアルなので最初は違和感があるかもしれません。けど慣れてしまえばそういう和菓子だと思えてきますよ。たぶんw


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