TOP >> Gのレシピ集 >> おかず系(中華・点心) >> 鰤の香味ソースがけ
            

     鰤の香味ソースがけ
難易度:★★☆ 調理時間:10分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
江戸時代の終盤、文化文政期(だいたい今から230年くらい前
)を舞台にした人情グルメ小説「みをつくし料理帖」にところて
んの話が出てきます。 時は夏。料理人として雇われている蕎麦
屋の老店主と町に出たヒロインが出店でところてんを注文すると
いうシチュエーション。彼女は老店主がところてんにかけようと
しているものを見て驚愕します。 「何をかけてはりますのん?
」 「何って生醤油じゃねぇか。ところてんと言やあ生醤油と決
まってるだろ」 上方(関西)出身の彼女はふるふると首を振り
ます。 「なんでぇ。上方じゃどうやってところてんを食うんだ
?」 訊ねる店主。 「上方ではお砂糖か黒蜜をかけて食べるも
んだす」 本作にはちょいちょい江戸と上方での食文化の違い、
食の嗜好の違いがクローズアップされますがこれもその一幕です
ね。 誰しも「これ(この食材)はこうやって食べるもの」とい
う先入観を持っています。ましてやインターネットのない江戸時
代。よその土地の情報が一切入ってこない時代ならなおのこと。
多くの上方人は「砂糖をかけたところてんは良いお茶請けになる
のう」と思い。江戸っ子は「夏場にキリッと辛い醤油で食べると
ころてんはたまらねぇぜ」と思って生涯を過ごしたことでしょう
。 それからおよそ230年後の令和。インターネットが普及し
た今でも僕らは「これはこうやって食べるもの」という先入観を
多く持っています。 たとえば鰤(ぶり)。過日、いつものスー
パーに行くと厚切りのぶりの切り身に半額札が付いておりました
。「あ、おせち用のやつが売れ残ったのかな」と推測。もうお正
月も終わってしまったなぁとしみじみ思いました。 で、衝動的
にそのパックをかごに入れながら「今夜は照り焼き♪」なんて考
えていたのです。僕の中ではぶりの切り身は照り焼き。アラはぶ
り大根にして食べるものという先入観がばっちり植え付けられて
いたんですね。ところが…… いざキッチンに立ってぶりの切り
身と向き合った時に自問しました。 「本当にその食べ方しかな
いのか?」 だってぶりという食材は和食の専売特許ではない気
がします。中国でだって食べるのでは? だったら中華料理の世
界でまさか照り焼きにするということもありますまい。 「この
ぶりにはもっといろいろな食べ方があるんじゃないか?」 そん
な思いに突き動かされてスマホを操作した結果──こんな料理に
出会いました。 なんかこうやって食材に対する視野が広がるの
ってちょっと嬉しい。
 (1人分)

 ・ぶり
 ・塩
 ・片栗粉
 ・揚げ油
[香味ソースパート]
 ・白ネギ
 ・おろし生姜
 ・濃口醤油
 ・酢
 ・ごま油
 ・砂糖

1切れ
少々
適宜
48g(大匙4)

白いところ5cm
ひとかけ分
12g(小匙2)
10g(小匙2)
4g(小匙1)
3g(小匙1)
1.  ぶりは塩少々を振り5分置きます。これをキッチンペーパーで水気をふき取り片栗粉を薄くまぶします。
2. 1.の工程終わり1分前になったらフライパンに揚げ油を張って強火で2分温めます(温めている間にぶりに片栗粉をまぶす手順まで済ませます)。この揚げ油にぶりを入れて1分半揚げ焼きします。ひっくり返して更に1分半揚げ焼きしかす揚げで掬って油を切ります。
3. 揚げ焼きと同時並行で白ネギをみじん切りにします。[香味ソースパート]を全て合わせてよく混ぜておきます。
4. ぶりを深皿に盛り[香味ソースパート]をたっぷりかければできあがり。
  
  • 酢と生姜のさっぱり感が面白い。ぶりというと照り焼きしか思い浮かばなかったけどこういう食べ方もありだな。
  • 辛口がお好みなら[香味ソースパート]に豆板醤を3g(小匙1/2)加えるとピリ辛味になります。
  • この香味ソースは揚げ物全般に合いそうです。豚肉の唐揚げでやっても楽しいと思いますのでぜひお試しあれ。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system