TOP >> Gのレシピ集 >> おかず系(洋食) >> 豚肉のかき揚げ
            

     豚肉のかき揚げ
難易度:★★☆ 調理時間:15分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
文学あるいは文学者と料理というのは縁の深いものらしく、名作
には人目を惹く料理があまた登場しますし文学者の書くエッセイ
にも食べ物の話題は頻繁に現れます。中には池波正太郎のように
食べ歩きの話だけでエッセイを1冊仕上げてしまうつわ者もいま
す。 なぜ文学と料理は縁が深いのか? その理由はいろいろあ
るのでしょうけど、一つには料理の美味しさや魅力が本来文章で
表現しきれないものだからなのかもしれません。その料理が持つ
温かさ、香り、味をあたかも実際にその料理を食しているかのよ
うに読者に伝える。食べた時の感動を読者に共感させる。それを
言葉だけで行うことは文学者にとってとても魅力的な挑戦なんじ
ゃないでしょうか。 だからか、多くの文学者には料理にまつわ
る逸話があります。 夏目漱石も然り。東京は神田に松榮亭とい
う洋食屋さんがあります。この店の創業者は漱石の東大時代の恩
師(外国人です)に仕えたお抱え料理人でした。 ある時、漱石
がこの先生の自宅に招かれた折にこの料理人に「なにか変わった
ものが食べたい」という無茶振りをしたそう。 ありあわせの材
料でこしらえた品は「洋風かき揚げ」という名前で今でも店の看
板メニューになっているそうです。 無骨な見た目のごつい衣に
包まれたかき揚げはハイカラなもの好きな明治人には魅力的に映
ったことでしょう。 過日、冷蔵庫を覗くと豚肉が少々残ってい
ました。野菜もそれなりにある。冷蔵庫の在庫整理をすべくこれ
らをまとめて使い切ってしまいたい。 と、その時思いついたの
がかき揚げにすることだったのです。ただむき出しでは豚肉がど
んな風に仕上がるかちょっと心もとなかった。そこで「洋風かき
揚げ」風に衣に包んで食材をまとめることを思いついたのです。
 (1人分)

 ・豚肉
 ・野菜類


 ・揚げ油
[衣パート]
 ・卵
 ・だし汁
 ・濃口醤油
 ・薄力粉

30〜50g
玉ねぎ、人参、ピーマ
ン、きのこ類などあり
あわせで
適宜

1個
30g(大匙2)
6g(小匙1)
50g+α
1.  豚肉は一口大に切ります。野菜類は千切りにします。揚げ油を160度に温めます。
2. [衣パート]をボウルに合わせます(この段階では薄力粉は50g加えます)。衣の硬さを見ながら薄力粉を加えていきます。ちょっと粉っぽさが残るくらいになったら頃合いです。
3. 2.に豚肉、野菜類を加えてよく混ぜます。これをひっくり返したバットの底などに載せて楕円形に整えます(厚みが均一になるようにしましょう)。
4. 3.を木杓子などで押してそっと揚げ油に滑り入れます。そのまま5分放置して7分通り表面が固まったらひっくり返して更に5分揚げればできあがり。ウスターソースをかけて戴きましょう。
  
  • 外はさくさく、なかはしっとり。なかなか魅力的な料理に仕上がりました。よく考えるとこの材料ってほぼお好み焼きですね。お好み焼きを「揚げる」という新発想の料理と言えないこともありません。
  • 段取り良く作るコツは材料の支度をしている間に揚げ油を温めておくこと。こうすれば待ち時間なしで調理を進められます。
  • かなり厚みのある揚げ物なので揚げ時間は長めに取ってください。表面に騙されて早々に引き上げると中が生焼けなんてことになります。
  • 普通のかき揚げと違って分厚い衣にくるまれているので火の通りが柔らかで肉が柔らかく仕上がります。ちょっとうれしい。
  • 材料ははっきり言ってなんでもありです。冷蔵庫のありあわせでどうぞ。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system