豚バラ肉の牡丹鍋風 難易度:★★☆ 調理時間:21分 |
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一休さんといえばとんちで有名な室町時代のお坊さんです。特に よく知られているのはテレビアニメにもなった子供時代の話です よね。 そんなエピソードの中に水あめの話がありました。和尚 さんが町の人から水あめをもらってくるのですが小僧たちが欲し そうにすると「これは大人には薬になるが子供には毒だ。けっし て食べてはいけない」と釘を刺されてしまうのです。 もちろん 本当は毒などではないと知っている一休さんは和尚さんの留守に 小僧たちと分け合って水あめを全部食べてしまいました。空にな ったツボを見て青ざめる小僧たちをしり目に一休さんは和尚さん が大事にしていた茶碗を割ってしまいます。で、和尚さんが帰っ てくると…… 「申し訳ありません。和尚様の茶碗を割ってしま いました。死んでお詫びしようと水あめを食べたのですが──」 なんて言い放ちます。なんかヤな子供だな……というか元はと 言えば水あめを独り占めしようとした和尚さんが悪いのですがそ こまでやるかと思っちゃいますw ま、これは後からこしらえら れた創作ばなしじゃないかなと思うのですが実際にこの和尚さん と同じことをはばかりなく公言した偉い人がおりました。それは …… 徳川の将軍様。近江牛の味噌漬けを大変気に入ったのです が仏教では4つ足の動物の殺生は禁じられているので公然と欲 しがるのは憚られる。そこで「これは料理じゃなくて薬なのじゃ」 なんて子供みたいな言い訳を考えたとか。 江戸時代、庶民も案 外に獣肉を食べることはあったようですが仏教の禁忌に触れるの で似たような詭弁がよく使われました。その最たるものは料理の ネーミング。馬肉、鹿肉、猪肉とダイレクトに言わず符丁で桜、 紅葉、牡丹なんで言い換えた。それらを使った鍋料理が桜鍋、紅 葉鍋、牡丹鍋になります。(宗教的に)悪いことをしているには 違いないのですがそれでも風流なネーミングを付けるあたり当時 の庶民の粋を感じますね。 なあんてことを考えながらその猪の 改良品種である豚肉を使って牡丹鍋風の料理を作ってみました。 うん、無理を圧してでも食べたくなるご先祖様の気持ちはよくわ かる美味です。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・豚バラ肉(焼き肉用) ・野菜類 ・(あれば)焼き豆腐 ・粉山椒 [煮汁パート] ・水 ・鰹出汁の素 ・味噌 ・おろし生姜 ・おろしにんにく |
100g 白菜、椎茸、水菜、ご ぼう、大根、人参、 えのき茸などあり合 わせで適宜 1/4丁 少々 200g(カップ1) 小匙1/2 36g(大匙2) ひとかけ分 ひとかけ分 |
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