TOP >> Gのレシピ集 >> おかず系(和食) >> 豚バラ肉の牡丹鍋風
            

     豚バラ肉の牡丹鍋風
難易度:★★☆ 調理時間:21分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
一休さんといえばとんちで有名な室町時代のお坊さんです。特に
よく知られているのはテレビアニメにもなった子供時代の話です
よね。 そんなエピソードの中に水あめの話がありました。和尚
さんが町の人から水あめをもらってくるのですが小僧たちが欲し
そうにすると「これは大人には薬になるが子供には毒だ。けっし
て食べてはいけない」と釘を刺されてしまうのです。 もちろん
本当は毒などではないと知っている一休さんは和尚さんの留守に
小僧たちと分け合って水あめを全部食べてしまいました。空にな
ったツボを見て青ざめる小僧たちをしり目に一休さんは和尚さん
が大事にしていた茶碗を割ってしまいます。で、和尚さんが帰っ
てくると…… 「申し訳ありません。和尚様の茶碗を割ってしま
いました。死んでお詫びしようと水あめを食べたのですが──」
なんて言い放ちます。なんかヤな子供だな……というか元はと
言えば水あめを独り占めしようとした和尚さんが悪いのですがそ
こまでやるかと思っちゃいますw ま、これは後からこしらえら
れた創作ばなしじゃないかなと思うのですが実際にこの和尚さん
と同じことをはばかりなく公言した偉い人がおりました。それは
…… 徳川の将軍様。近江牛の味噌漬けを大変気に入ったのです
が仏教では4つ足の動物の殺生は禁じられているので公然と欲
しがるのは憚られる。そこで「これは料理じゃなくて薬なのじゃ」
なんて子供みたいな言い訳を考えたとか。 江戸時代、庶民も案
外に獣肉を食べることはあったようですが仏教の禁忌に触れるの
で似たような詭弁がよく使われました。その最たるものは料理の
ネーミング。馬肉、鹿肉、猪肉とダイレクトに言わず符丁で桜、
紅葉、牡丹なんで言い換えた。それらを使った鍋料理が桜鍋、紅
葉鍋、牡丹鍋になります。(宗教的に)悪いことをしているには
違いないのですがそれでも風流なネーミングを付けるあたり当時
の庶民の粋を感じますね。 なあんてことを考えながらその猪の
改良品種である豚肉を使って牡丹鍋風の料理を作ってみました。
うん、無理を圧してでも食べたくなるご先祖様の気持ちはよくわ
かる美味です。
 (1人分)

 ・豚バラ肉(焼き肉用)
 ・野菜類



 ・(あれば)焼き豆腐
 ・粉山椒
[煮汁パート]
 ・水
 ・鰹出汁の素
 ・味噌
 ・おろし生姜
 ・おろしにんにく

100g
白菜、椎茸、水菜、ご
ぼう、大根、人参、
えのき茸などあり合
わせで適宜
1/4丁
少々

200g(カップ1)
小匙1/2
36g(大匙2)
ひとかけ分
ひとかけ分
1.  豚肉、野菜類は食べやすい大きさに切ります。ごぼうは5分間、水(分量外)に晒してアクを抜きます。豆腐は1.5cm角くらいの賽の目切りにします。
2. 鍋(あれば土鍋)に[煮汁パート]を入れて中火にかけ沸騰寸前で火を止めます。白菜、ごぼう、人参など火の通りにくい野菜をまず入れて蓋をし、弱火で10分煮込みます。
3. 残りの野菜と豚肉を入れて3分ほど煮込みお肉の色が変わったらできあがり。
  
  • 元々は野生の猪(雑食なので臭みがある)を主食材とする前提の料理なので味噌、にんにく、生姜などを使って臭み消しをする工夫がされています。豚肉を使う場合はあまり意味がないのですがワイルド感は楽しめますね。
  • この牡丹鍋が改良されて豚汁になったという説もあります。なので野菜類は豚汁に使うものならだいたい合います。ただそれをやっちゃうともはや牡丹鍋ではなく豚汁な気もするのですがw
  • 味噌はけっこう濃い目の味になる分量にしてあります。野菜をたっぷり使って水気をしっかり出させて丁度良い感じかな。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system