豚バラの塩唐揚げ 難易度:★★☆ 調理時間:20分 |
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浦沢直樹のコミック「マスターキートン」に昔、ハマりました。 表の顔は大学の講師、裏の顔は英国特殊空挺部隊SASの元サ バイバル教官で保険会社のオプ、キートンが主人公。 90年代 の世界情勢に翻弄される人々の日常を描きその苦悩と奮闘に生き る勇気を与えてもらった作品でした。 その中の一エピソードに ロンドンの中華料理屋を舞台にした話がありました。店主の娘と 恋仲になっていたことがバレて店を叩き出された見習いコックが なんとかして店に復帰したいとキートンに相談を持ちかけます。 キートンは店の看板メニューである豚肉の唐揚げを完全に再現 させて店主に彼の技量を見直させるという作戦を立てます。で、 その隠し味を調べるべく街の古老に聞き込みを開始するのですが ……といった話でした。 やがて明かされる店の歴史と孫文の関 係──なんて壮大な話になっていくところは如何にもマスターキ ートンらしいなと思ったものです。 ようやく突き止めた隠し味 はウィスキー。中国生まれの唐揚げにイギリスで生まれた酒を加 えて風味を高めるというのはなんとも粋な演出だったなぁ。これ 、中国人の店主とイギリス生まれの見習いコックの暗喩でもある んですよね。 本編はともかく料理がすごく美味しそうだったの でウィスキーを使った唐揚げを何度か試作してみたのですがどう も上手くいかない。驚嘆するような旨さにならない。単に普通の 唐揚げになってしまう。 で、とうに投げ出して長らく試作をや めていたのですが最近気付いたのです。 唐揚げと聞いて僕は日 本の唐揚げをイメージしてしまった。つまり醤油と酒で下味を付 けていたのです。けど醤油はそれ自体風味を持つ調味料。ウィス キーの風味を活かすのなら香りを持たない塩を使った塩唐揚げに すべきではないのかと。 ということでまずは普通の塩唐揚げを 作ってみました。 | |||||||||||||
(2人分) | |||||||||||||
・豚バラ(ブロック) ・片栗粉 [下味パート] ・塩 ・酒 ・おろし生姜 |
200g 適宜 2g(小匙1/3) 15g(大匙1) ひとかけ分 |
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