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     カルツォーネ
難易度:★★★ 調理時間:95分


 

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僕の勝手な思い込みでしかなかったのですが総菜パンというのは
日本独自の文化だと思い込んでいました。カレーパン、焼きそば
パン、コロッケパンに明太フランスなどなどパンとおかずのコラ
ボレーション。こんな変なことを思い付くのは日本人くらいだろ
うと…… けど、実際には世界中いろいろな国で独自の総菜パン
があるようです。アルゼンチンのチョリソーパン(チョリソーを
使ったホットドッグのような食べ物)、ポルトガルのフランセジ
ーニャ(パンに肉やソーセージをぎっちぎちに挟んで外からチー
ズでコーティングしてもう一回焼くというほぼパンの原型をとど
めない料理)、チュニジアのフリカッセ(シーフードを挟んだ惣
菜パン)などなど。 第一、総菜パンを「パンとおかずのコラボ
レーション」と定義するのならサンドイッチだってそうですよね
。スーパーに行けば一大コーナーを作るくらい種類があってコン
ビニでも定番アイテムのひとつ、あまつさえサンドイッチ専門店
なんてのまであるのに思いつかなかったのはうかつとしか言いよ
うがありません。 飢餓を克服するためにその栽培が普及した小
麦は非常に優秀な穀物です。それをすりつぶして粉にし、水を加
えてパンに焼くという技法を生み出した先人は偉大だと思います
。たぶん、初めてパンを食べた人類はその旨さに驚嘆したことで
しょう。 けど、それから毎日同じパンを食べていれば飽きて来
るのも人の性。もっと旨い食べ方はないかと模索したひとつの答
えが総菜パンだったというのなら世界中で考案されていても不思
議じゃありませんよね。 生地に具材を載せて焼くピッツァの本
場イタリアにも総菜パンはあります。有名どころはパニーニ。パ
ンに具材をはさんで波型の鉄板で焼くホットサンドです。 あれ
、イタリアといえばパニーニもあるけどカルツォーネもあるじゃ
ん──なんておっしゃる方もいるかも。確かに具材を挟むところ
は似ているんですけどあれは惣菜「パン」ではないのです。れっ
きとしたピッツァなんですね。 見た目は惣菜パンっぽいですが
具材を挟んでいるあの生地はピッツァの生地。普通のピッツァと
違うところは具材を載せた後、二つにたたんでから焼くところな
のです。 前から気になっていて作ってみたかったのですが幸い
、仕事をリタイアして時間に余裕ができたので長年の懸案を払拭
すべくカルツォーネ作りに挑戦してみました。
 (4個分)

 ・トマトソース(市販のパスタ
  ソースでOK)
[具材パート]
 ・ベビーチーズ
 ・(あれば)生バジル
 ・あり合わせの具材

[生地パートA]
 ・ドライイースト
 ・砂糖
 ・ぬるま湯(40度くらい)
[生地パートB]
 ・強力粉
 ・薄力粉
 ・塩
 ・オリーブオイル

100g


4個
2枚
ソーセージ、玉ねぎ、
ピーマン、茸など

5g
9g(大匙1)
100g(カップ1/2)

130g
20g
2g(小匙1/3)
12g(大匙1)
1.  [生地パートA]を合わせてよく混ぜます。
  • ぬるま湯を使うと発酵が進んでよく膨らみますのでおススメです。
2. [生地パートB]を大き目のボウルに合わせます。ここに1.を加えて手で大きく混ぜながら一つにまとめます。まとまったらその生地を片手に持ってもう一方の手に150回くらい叩きつけます。最初はまとまりが弱く飛び散りやすいので優しく、後半生地がまとまって来たら力強く叩きつけてください。
3. 2.に塗れ布巾をかけて40度の温かさで30分発酵させます。夏場なら室温でもOK。冬場はこたつの中かエアコンの空気が当たる場所で発酵させましょう。
4. 3.と並行して[具材パート]を4等分しておきます。
5. 3.の生地にパンチを喰らわせて膨らんだ生地をへこませます(ガス抜き)これを4等分して(1個あたり約72gくらいになるはずです)10分休ませます(ベンチタイム)。
6. 5.の生地を綿棒で直径15cmくらいの円形に伸ばします。生地の中央にトマトソースの1/4量を塗ります。塗る範囲は生地の直系の半分の同心円くらい。塗った範囲の上に[具材パート]を載せて生地を半分に折り畳み端を指でぴったりくっつけます。更に大き目のフォークで端を押さえて圧着します。
  • 普通のピッツァのように全面にソースを塗ったり具材をちりばめて収拾はいけません。半分に折った時にあふれ出して収拾が付かなくなります。あくまで中央にこじんまりと盛ってください。
7. クッキングシートを敷いた天板に6.を並べて40度の温かさで20分発酵させます。
8. 300度に予熱したオーブンに7.を入れ10分焼けばできあがり。
  
  • ふかふかした生地の食感がクセになります。おやつというよりはしっかりとしたランチとして楽しめる料理ですよ。
  • 具材は自由自在ですがお肉より野菜に重点を置くのがおススメです。風味が複雑になって大人のピッツァって感じに仕上がります。ちなみに今回の具材はチーズ、ソーセージ、玉ねぎ、舞茸、ししとう、大葉をチョイスしました。
  • 焼くとチーズは融けて風味を楽しむだけになるので高価なものである必要はありません。火を入れてしまう前提なのでナチュラルチーズである必要すらなくて安いプロセスチーズで十分ではと僕は思っています。その点、ベビーチーズなんかがおススメ。ベビーチーズはテイストの種類も豊富なのでいろいろ楽しめますよ。


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