チキンドリア 難易度:★★☆ 調理時間:30分 |
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かつて、デパートが百貨店と呼ばれていた頃(って、今でも呼ぶ 人は呼んでますが)、その最上階には決まって「大食堂」という お店がありました。 入り口には和洋中とりまぜた食品サンプル のショーウィンドウがあって広々とした店の中はずらりと四角い テーブルが並び、お昼時にはファミリー客が席を埋め尽くしてい ました。店の雰囲気はフードコートに近かったかな。但し、料理 をセルフで運ぶのではなく店員さんがサーブしてくれるのでもっ と高級感、特別感にあふれた場所でした。 ただ、当時の人はあ まり気にしなかったのかもしれませんが隣の席の人が何を食べて いるかがまる見えだったのはちょっと居心地が悪かった気もしま す。その点、店の雰囲気は学食風でもありました。 やがてバブ ル期あたりからデパートに和食なら和食、洋食なら洋食と言った 専門店街がひしめくようになり大食堂はいつのまにやら消えてい きました。そのバトンを受け継いだのがある意味ファミレスとい うお店だと思います。ただ、背もたれの高いソファやパーティシ ョンなどでテーブルを仕切って周りから見えない工夫がされてい るお店が多いところを見るとやっぱり見られるのを気にする人が 多かったのかなと思っちゃいますね。 ただ、メニューに並ぶ料 理は相変わらず「この店でしか食べられない」特別感にあふれて いてそれがお店で食事をするワクワクに繋がっていたと思います 。 けど、そんな《特別感》も少しずつ少しずつ、レストランで の食事と家での食事の境界があいまいになってきて薄れて来てい る気がするのです。 かつて大食堂やファミレスで食べていた洋 食は今ではコンビニでも売られていて買って帰ってレンチンすれ ば家でも食べられます。なんなら名店とコラボした商品もたくさ んあってお店の味を家でお手軽に食べることもできちゃいます。 そして、店と家の料理の境界があいまいになったもう一つの理 由はネットの海にレシピが氾濫していること。 お店に行かなく てもその気があれば自分で作れちゃう──お店で食べるワクワク 感が薄れるのはさびしい気もしますが、反面、こんな凝った料理 を手軽にランチに出せるというのは良い時代になったなとも思う のです。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ご飯 ・鶏むね肉 ・玉ねぎ ・粉チーズ [ホワイトソースパート] ・牛乳 ・薄力粉 ・バター ・コンソメの素(顆粒) ・塩 ・砂糖(できればグラニュー糖) ・おろしにんにく ・ホワイトペッパー ・クローブ(パウダー) ・ナツメグ ・シナモン |
1膳分 100g 1/4個 適宜 150g(3/4カップ) 13g 15g 3g 1g ひとつまみ ひとかけ分 少々 少々 少々 少々 |
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