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     チキンガンボ
難易度:★★☆ 調理時間:40分


 

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小説やドラマなどで使われている言葉の用法が間違っていると指
摘するつぶやきをネットでちょくちょく見かけることがあります
。たとえば 「会議は完全に煮詰まっちゃってるな」 とか。煮
詰まるという言葉の本来の意味は料理が仕上がる目前というとこ
ろから来ていて、もうすぐ結論に至りそうという状態を指します
。けど、この例では議論が迷走して先に進まない様子を指してい
ますよね。正しくは「行き詰まる」というべきです。 それをあ
げつらって「正しい日本語を使わんかい」という意見はもっとも
だと思うのですが、じゃあ正しい日本語って何? と訊いてみた
くもなります。 たとえば「消耗」という字を見れば正しい日本
語を主張する人たちでも「しょうもう」と読んでしまう人たちが
多くいるでしょう。この二字熟語の正しいよみは「しょうこう」
。二文字目に「毛」という字が入っていることから誤って「もう
」と読んでしまったのが始まりですが今では「しょうこう」と言
っても通じなくなっちゃっています。 かように言葉の意味や用
法は生き物で時代とともに変遷していくものだと僕は思っていま
す。いちいち眉をひそめなくても流行り言葉の多くは早晩廃れま
すし、定着してしまえばそれが新しい日本語と思うべきなんじゃ
ないかな。少なくとも僕らは明治、大正を生きた人たちと異なる
言語感覚の中で暮らしています。 って、前置きが長くなってし
まいましたが「ソウルフード」という言葉があります。 元々の
意味は奴隷としてアメリカ南部に連れてこられた黒人たちが作っ
た料理のことを指す言葉だったのですが、いつの間にか「その人
にとって忘れ得ない思い入れの強い料理」という意味で使われる
ようになりました。郷土料理を指すことが多く、「たこ焼きは大
阪人のソウルフードや」なんて使い方をしたりします。 それを
指して「ソウルフードはそんな軽い言葉(料理)じゃない」とい
う意見もわかりますが正直手遅れな気がします。だって後者の使
い方は日本だけでなく今では世界中で広く使われていますから。
ま、ホント言葉は生き物ということで。 その点、ガンボは正真
正銘、本来の意味でのソウルフードです。アメリカ南部はルイジ
アナで黒人奴隷が持ち込んだオクラとフランスやスペインの入植
者たちが持ち込んだ故国の料理が融合して生まれた料理なのです
 (2人分)

 ・ご飯
 ・(あれば)ドライパセリ
 ・鶏もも肉または胸肉
 ・塩、ブラックペッパー
 ・玉ねぎ
 ・セロリの茎
 ・ピーマン
 ・オクラ
 ・にんにく
 ・オリーブオイル
 ・薄力粉
 ・トマト缶
 ・水
 ・レモン果汁
 ・チキンコンソメスープの素
[スパイスパート]
 ・ウスターソース
 ・パプリカパウダー
 ・タイム、オレガノ、クミン
 ・チリパウダー

適宜
少々
150g
少々
1/4個
10cm
1個
数本
ひとかけ
12g(大匙1)
9g(大匙1)
1/2個
300g(カップ1.5)
15g(大匙1)
1キューブ

6g(小匙1)
小匙1/2
少々
少々
1.  鶏肉は塊のまま塩、ブラックペッパーをまぶして冷たいフライパンに皮を下にして載せ弱火で5分焼きます。これをひっくり返して更に3分焼きます。これをまな板に取って粗熱が取れたら食べ易い大きさに切ります。
2. 1.をやっている間に玉ねぎ、セロリ、ピーマンは1cm角に切ります。オクラは小口切りにします。にんにくはみじん切りにします。
3. 小鍋にオリーブオイルと薄力粉を合わせて弱火にかけ10分ほどかけてチョコレート色になるまで炒めます。
  • 焦がさないように注意。
4. 3.ににんにくを加えて香りが立ってきたら玉ねぎ、セロリ、ピーマンを加えて炒めます。野菜がしんなりしたら鶏肉、トマト、水、チキンコンソメスープの素、レモン果汁を加えてひと煮立ちさせアクを取って中火で10分煮込みます。
5. 4.に[スパイスパート]とオクラを加えて更に5分煮込みます。塩、ブラックペッパーで味を整えます。
6. 深めの皿にご飯を盛り付け5.をたっぷりかけてドライパセリを振ればできあがり。
  
  • どろりという形容が似つかわしい濃厚なソースがクセになります。意外とご飯と好相性なのにびっくり。パエリアなんかもそうですがお米を食べる文化は世界のあちこちにあるんですね。
  • ガンボに必須な具材は4つあります。まず、ケイジャン料理の世界で聖なる三位一体と呼ばれる玉ねぎ、セロリ、ピーマン。そしてオクラ。ガンボとはアフリカの言葉でオクラのことだそうです。
  • このレシピでは鶏肉を使っていますが海老やイカなどのシーフードを使ったガンボもよく食べられるそうです。発想がちょっとパエリアっぽいかな。
  • ガンボは油脂と小麦粉で作るルウによるとろみが身上。うっかりすると焦がしてしまいがちですので慎重に弱火でじっくり火を通してください。


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