海老あんかけ炒飯 難易度:★★☆ 調理時間:8分 |
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ご飯を炒めるいわゆる炒飯的な料理は明治になって中国から入 ってくるまで日本には存在しなかったようです。実は江戸時代の 文献にも「焼き飯」という言葉が出てきたりするのですがよくよく 読むと「焼きおにぎり」のことだとわかって脱力したりします。 明治以前に炒飯が考案されなかったのは考えてみると不思議な 気がするんですよね。きんぴらごぼうのように素材を炒める料理 というのは存在していました。料理に油を使う文化がなかったか というと天ぷらみたいに大量の油を必要とする料理がちゃんと存 在していました。米を炊いたご飯に至っては「それがないと始ま らない」と言って良いほどの和食の代表選手です。けれどご飯を 油で炒めてみようとした人はいなかったみたい。かやくご飯に代 表される具材を混ぜ込んだかて飯の文化はありましたから「ご飯 は白いまま食すべし」という不文律があったわけでもなさそうで す。 思うにご飯と油は相性が悪いという思い込みがあって誰も 試さなかったというだけじゃないかな。世の中にはそういった思 い込みは往々にしてあるような気がします。で、誰かチャレンジ ャーな人がものは試しと作ってみたら「なんじゃこりゃ」という くらいすげぇ旨いことがわかって一気に普及するみたいなムーブ メントが起きたのかもしれませんね。開国がなかったら今でも日 本に炒飯はなかったんだろうか?──ちょっと興味があります。 同じように見た目は気持ち悪いけど実はすげぇ旨い料理という のは他にもあります。たとえば南蛮漬けやエスカベッシュ。揚げ 物をタレに漬け込む料理です。サクサクに揚がったフライをわざ わざタレ漬けしてベシャッとさせるって愚行以外の何物でもない 気がします。けど、酸味の利いた甘辛いタレを衣が吸って揚げ物 の油っこい重たさを軽くしてくれるので食欲の落ちた夏場などは 何よりのごちそうになります。同系統の料理だとチキン南蛮なん かもそうですよね。 あるいは件の炒飯に餡をかけたあんかけ炒 飯も初めて見た人はちょっと引いてしまうかも。「パラパラが身 上の炒飯になんでわざわざドロッとした餡をかけちゃうわけ?」 と文句を言う人がいてもおかしくありません。けど一口食べたら あら不思議。パラパラを通り越してちょっとパサパサくらいのご 飯にとろみのある餡はウソみたいに合うのです。これもきっとチ ャレンジャーな人がいて「なんじゃこりゃ」と歓声を上げた時に 爆誕した料理なんじゃないかしらんと想像。 あんかけ炒飯の歴 史は意外に浅いようですが今では本場中国でも福建炒飯という呼 び名でポピュラーになっているとか。僕も一度食べたらハマって しまって定期的に作ってしまいます。餡の具材は何でもありだと 思うのですが僕的には海老などの海鮮が良いなぁと思っています 。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ご飯 ・むき海老 ・野菜類 ・サラダ油 ・ごま油 [卵パート] ・卵 ・マヨネーズ [炒飯の調味料パート] ・濃口?油 ・ホワイトペッパー [あんパート] ・水 ・濃口醤油 ・鶏がらスープの素 ・水溶き片栗粉 |
1膳分 数尾 きくらげ、人参、ネギ 、さやえんどうなど 12g(大匙1) 8g(小匙2) 1個 6g(大匙1/2) 6g(小匙1) 少々 120g(120ml) 6g(小匙1) 小匙1 9g(大匙1)分 |
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