TOP >> Gのレシピ集 >> 和麺 >> 海老と舞茸のあんかけうどん
            

     海老と舞茸のあんかけうどん
難易度:★★☆ 調理時間:12分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
7日に一度、「どようのひ」にだけ異世界とつながる不思議な洋
食屋《洋食のねこや》を舞台にしたファンタジー小説「異世界食
堂」にこんなエピソードがありました。 店でウエートレスとし
て働く魔族の娘アレッタに異世界側での職が見つかった時のこと
。ねこやのマスターが就職祝いにとクッキーの詰め合わせを贈り
ます。 「やっぱりお菓子って果物よりずっと美味しい!」 異
世界──日本の珍しいお菓子を彼女はとても大事にしていたので
すが…… 彼女の新しい仕事は住み込みのメイド。ある日、主人
の留守中に客人が訪れてアレッタはお茶を出します。そのお茶に
添えて彼女は残り少なくなっていたクッキーを全部出したのでし
た。 エピソードの最後にはアレッタの優しさが報われてほっこ
りする結びになっていて僕的にはいっとう好きなお話だったりし
ます。 とっておきの美味しいものを思い切りよく客人に振舞う
というのは時代も洋の東西も問わず飛び切りのもてなしの心だと
思います。 江戸時代から続く山形県の名物料理「鱒のあんかけ
」もそんな思いが込められた料理だったらしい。あんかけは江戸
時代に上方(関西地方)で生まれた調理法。北前船という商船に
よってそれが山形にも伝わりました。春に獲れる鱒を蒸してあん
かけにしたこの名物料理はハレの日のごちそうでした。 葛も砂
糖も貴重品だった時代にそれを思い切りよく使ったあんかけ料理
で客人をもてなす。きっとそれはとっておきのご馳走だったので
しょう。 クッキーの最後の数枚がどうなったか──ねこやのマ
スターにその経緯が伝わったとしたら気の良い彼のことですから
クッキーをもう1箱、アレッタにプレゼントしたんじゃないかな
。なんて考えながら今ではありふれた料理になったあんかけうど
んをすすりました。今が江戸時代だったなら、この1杯も特別な
ご馳走だったんだろうなぁ。
 (1人分)

 ・うどん(生めん、乾麺どちらで
  もOK)
[具材パート]
 ・むきエビ
 ・茸類(今回は舞茸)
 ・ししとう
 ・人参
[餡パート]
 ・昆布出汁
 ・蕎麦の本返しまたはめん
  つゆ
 ・水溶き片栗粉

1玉または1束


50g
1/4房
3〜4本
スライス1枚

100g(カップ1/2)
小匙1

3g分
1.  うどんを茹でるお湯(分量外)を沸かしてうどんを規定時間茹でます。茹で終わったら流水で〆て水を切り、深皿に盛ります。
2. 1.をやっている間に茸類は小房に分けます。ししとうはヘタを取ります。人参は細切りにします。
3. 小鍋にむきエビ[具材パート]と[餡パート]の水溶き片栗粉以外を合わせて中火にかけます(蓋はしません)。鍋底から小さな気泡が上がりだしたら弱火にしてゆっくり時間をかけて温度を上げていき軽く煮立たせます。
  • 鍋底から小さな気泡が立つくらいで約70度。ここから時間をかけて火を通すことで茸から出汁を挽きだします。
4. 3.を再度中火にして煮立たせ水溶き片栗粉を加えてとろみを付けます。これを1.のうどんにたっぷりかければできあがり。
  
  • オーソドックスで素朴な味ですが、その分飽きが来ません。いうことなしのほっこりしたご馳走です。
  • この餡は茸から旨味を挽きだして出汁にしています。工程3.の手順を守って水温70度くらいからゆっくり温度を上げて最大限に出汁を挽いてください。
  • 具材は冷蔵庫のあり合わせでOK。海老の代わりにささみや胸肉などの鶏肉を使っても美味しいですよ。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system