エスカリバーダ 難易度:★★☆ 調理時間:70分 |
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昭和の頃は「洋食」という非常にざっくりとしたくくりだった料 理が国籍ごとに細分化されるようになったのはバブル景気に沸い ていた平成が始まったばかりの頃だったんじゃないかなと思いま す。 彼女をデートに誘うにしても街の洋食屋さんではダサい。 「フレンチの良い店ができてさ」とか「隠れ家的なイタリアンの レストランがあるんだけど」なんて言うと料理にハクが付いた気 がする。彼女の方も「オっシャレ〜」といって喜ぶ。 結局、国 籍が冠に付いたレストランがブームになった原動力って女の子に モテたいという下心のなせる業だったんじゃないかな、なんてあ の頃を振り返って思っちゃいます。 動機がそういったふわっと したものだったので実はどこの国籍料理かなんてどうでも良くて 「通っぽい」響きがあれば良い。なのでブームの寿命は短くその 移ろいは雨の後の河のごとく激しいものでした。 2000年に なる頃には「イタ飯? 未だそんなこと言ってるの。ダセぇよ」 なんて言われるようになって新しく台頭してきたのがスペイン料 理。「何それ。聞いたことない。なんかオシャレっぽい」──相 変わらずそんなノリでブームは始まったんじゃないかな。 ただ バブルの頃と違ったのはみんなお金を持っていない。財布の中の 軍資金も寂しい感じ。なのでリーズナブルに楽しめるお店が求め られると考えた人が始めたのが「バル」という営業形態でした。 出される料理はピンチョスやタパスと呼ばれるおつまみ類。し っかりした料理に比べると割安なのがウケたというところかな。 ということで2010年くらいから雨後の筍のように街中にスペ インバルの店が新装開店されました。それだけにとどまらず中華 バルだのイタリアンバルだの要は中華やイタリアン風のおつまみ を出すお店に〇〇バルという名前を付けるのが流行っちゃいまし たね。 本場スペインのバルは朝から営業しているのが一般的。 朝はカフェとして昼は定食屋として夜は居酒屋として機能するの が普通です。けど、日本で見かけるバルは居酒屋に特化している 店が多くあくまでも「なんちゃってバル」といった感じ。 せめ て料理くらいは本格的なスペイン料理を出してほしいな。スペイ ン料理はフレンチやイタリアンのようにソースに凝らず素材の美 味しさを前面に押し出すのが身上。このレシピのように至ってシ ンプルな味付けの簡単な料理も多いんですよ。 | |||||||||||||
(2人分) | |||||||||||||
・茄子 ・塩、ブラックペッパー [マリネ液パート] ・シェリービネガー(なければワインビネガー) ・塩 ・オリーブオイル ・にんにく |
2本 少々 30g(大匙2) 2g(小匙1/3) 24g(大匙2) ひとかけ |
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