ジャーマンポテトうどん 難易度:★★☆ 調理時間:8分 |
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和洋折衷(日本風と西洋風の様式を共に取り入れること)──と いう言葉は意外にも江戸時代に生まれたものらしいです。と言っ ても黒船が来航して西洋の文化に触れるようになってからのこと ですから幕末ですね。斎藤 拙堂という朱子学者が両方の良いと ころを取り入れてより良いものを生み出そうという意味合いで提 唱した言葉だそう。残念ながら彼は1865年慶応元年に亡くな っているので明治時代が始まるのは目撃できなかったみたいです 。 ただ彼の残した「和洋折衷」という言葉は明治の代にも息づ いていて料理やファッション、建築物などに多大な影響を与える ことになります。 料理の世界で日本初(?)の和洋折衷ってな んだろうとつらつら考えてみたのですが明治8年に考案されて明 治天皇に献上もされた「あんぱん」あたりが最古かもしれないと 思いました。当時流通していたパンは硬めでご飯の柔らかさに馴 染んでいた庶民にはイマイチ評判が良くなかったらしい。そこで 酒饅頭から着想を得て米酵母を使った柔らかいパンを創出。この パン生地であんこを包んで半ばお饅頭感覚で考案されたのがあ んぱんの原型らしいです。 その後、洋食に圧されていると感じた 蕎麦屋さんがかつ丼やカレー南蛮など和食の暖簾に洋食の風を 吹き込ませるムーブメントがあったり湯島天神近くのみつばちとい う甘味処が小倉アイスを考案したり和洋折衷の料理たちは次々に 開花していきます。 やがて──ナポリタンやドリアのように日 本の西洋料理人たちが日本独自の洋食を考案するようになりも はや和洋折衷とも言い難い料理も登場してきました。 で、21世 紀の今、もはや和風とか洋風という区別にあまり意味がないので はと思えるほど洋食は僕らの身近な食文化になってしまいました 。とはいえうどんが和の素材であることは変わらずジャーマンポ テトが洋食であることも変わりなし。こんな料理を出されたら「 なんか新しい!」なんてちょっと嬉しくなるのは幕末の頃から変 わっていない気がします。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・うどん(なま麺) ・じゃがいも ・ソーセージ ・オリーブオイル [調味料パート] ・コンソメスープの素(顆粒) ・塩、ブラックペッパー ・粒マスタード ・バター ・濃口醤油 [仕上げパート] ・ドライパセリ ・(あれば)パプリカパウダー ・粉チーズ |
1玉 中1個 2本 4g(小匙1) 小匙1/2 少々 小匙1/2 5g 6g(小匙1) 適宜 適宜 適宜(たっぷりめ) |
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