牛バラ肉と大根の味噌煮込み 難易度:★★☆ 調理時間:24分 |
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「うまい、安い、早い」
と言えば誰もが知っている吉野家のキ ャッチフレーズです。けど実はこれがキャッチフレーズに定めら れたのは2000年以降のことらしいのです。吉野家が急成長を 遂げた1970年代のキャッチフレーズは 「早い、うまい、安 い」 だったそうな。って、たいして変わらんじゃんと笑うなか れ。このキャッチフレーズの変遷が吉野家の経営方針の変遷を 如実に表しているのです。飲食店としてこの3つのフレーズはど れも大事。けどどれが一番大事かというと……そう、フレーズの 順番は店の運営における優先順位なのです。 つまり1970年代 の吉野家は「早い」を最優先に考えて急成長を遂げたわけです。 「早い」というキャッチフレーズは一見「お待たせしませんよ」 という客向けのメッセージに読み取れますが経営観点から見れば 回転率が高いということ。つまり1時間内に食べて行ってくれる お客さんの人数を増やせるということで純粋に利益向上に繋がる 要素だったりします。そのために当時の吉野家はファストフード 店の草分けとしていろいろなテクニックを生み出しています。 商品を牛丼一本に絞って客からの注文をシンプルにしたこと。セ ントラルキッチン方式を採用して一か所で牛丼をまとめて作って 配送することで店舗での調理手順をシンプルにしたこと。これは 味の品質をキープするのにも役立ちます。食材も牛鍋では定番 だった豆腐やたけのこなどをなくして牛肉と玉ねぎのみとしたこと ──これにより丼によそうスピードが上がります。調理や盛り付 けの手順を確立し社内で訓練を受けた従業員(=社員)を店に立 たせたことなど。その後、他のファストフード店でも採用された 様々なアイデアが盛り込まれていました。 それ以前の話として 根本的なところである要素が回転率の速さに貢献したんじゃない かなと僕は考えています。それは── 売っている商品が牛丼だ ったこと って、「それを言っちゃあおしまいよ」と言うか本末 転倒な気がするのですが牛丼はハンバーガーよりもフライドチキ ンよりも注文からサーブまでの時間が極端に短い商品なのです。 ご飯を盛る、牛丼をよそう、はいご賞味あれ。 この配膳のクイ ックさがそもそも最強武器なんですよね。 これはファストフー ド店に限らず他の飲食店でも言えることです。例えば居酒屋に入 って一品目を注文する時、お腹がむちゃくちゃ空いていてなんで もいいから早く食べたいという気分なら煮物を注文することをお ススメします。 串焼きにしろ、唐揚げにしろ、注文を受けてか ら調理にかかるのでそれなりに待ち時間が発生するのです。その 点、煮物は注文を受けてから煮こみ始める……わけはなくて鍋の 中で完成品がスタンバっていますからそれをよそって出すだけ。 秒で割り箸を割ることができます。 例えばこんな小鉢料理がお 品書きに並んでいたら空腹の時は迷わず「とりあえず『牛バラ肉 と大根の味噌煮込み』ちょうだい」なんてオーダーをすることを おススメします。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・牛バラ肉 ・大根 ・玉ねぎ [煮汁パートA] ・牛ダシダ ・白ワイン ・水 ・昆布出汁の素 ・三温糖 ・濃口醤油 |
100g 2cm 1/4個 なければ鰹出汁の素 小匙1+中華だしの素 小匙1 25g(大匙1+小匙2) 150cc 小匙1/2 10g(大匙1) 15g |
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