牛バラ肉と大根の煮込み 難易度:★★☆ 調理時間:75分 |
Tweet |
|
|||||||||||
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんて言葉があります。ちなみに 尾花とはすすきの別名。黄昏時、通う人もない野道を歩く──な んてシチュエーションならば、夕日を背に枯れてへたっているす すきのシルエットが幽霊に見えないこともないかもしれません。 この場合、「幽霊が出て来てもおかしくない」という特殊な舞 台装置が先にあってその先入観でものを見るから起きる錯覚なわ けです。人は時としてそこに「あるべき」と思っているものを勝 手にそこに「ある」と思い込んじゃうんですね。 逆に特殊じゃ ない舞台装置──日々見飽きた光景だからこそ起きる思い込みと いうのもあります。 たとえばコーヒーに牛乳を入れようとして 冷蔵庫の扉から紙パックを取って中身を注いだら黒い液体が…… 「ちょっと誰よ、こんなところに麺つゆのボトル置いたの!」 家族との口論は必至。そのあと、あなたはめんつゆ入りのコー ヒーを飲むべきか悩む羽目になりますw これなんかは冷蔵庫の 扉の一番手前が牛乳の紙パックの定位置という日常がまずある わけです。ところがたまたまその日は牛乳がちょうど切れてそのス ペースが空いていた。そこへお昼にそうめんを食べたお母さんが 似た色のめんつゆの紙パックを置いちゃったといったところでし ょうか。 とかく人は思い込みを持ちやすい生き物。特に手慣れ た行動を取るときにこそよくよく確かめてから行うべきなのかも しれません。 過日、よく行くお肉屋さんがショーケースの模様 替えをしていました。牛、豚、鶏と分類されているだけでなく「 焼き肉用」などどういった料理に向く部位かによっても分けられ ていてなかなか見易い。 ただ、いつも買う定番アイテムがいつ もの位置になくなっているのでちょっとまごまご……あ、あった 。牛バラ肉──商品番号は〇〇(この店は商品名の聞き違いを防 ぐためにお肉に番号の書いたポップが付いていてそれで注文する システムなのだ)。 「〇〇を200gください」 といって買 って帰ったらスライスじゃなくてブロックだった……。 最初か ら自力で探さずに「牛バラスライスどこですか?」と訊けば済む 話でした。 げに思い込みは恐ろしい。牛バラスライスはいつも 牛すじ肉の隣に置いてあるので牛すじ肉の引っ越し先の隣がそ れだと信じて疑わなかった僕なのでしたw ブロックはスライスと 違って焼き物には向かないので仕方なく煮物をチョイス。その日 の夕飯はこんなおかずとなりました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・牛バラブロック ・塩、ブラックペッパー ・大根 ・白ネギ(緑色の部分) ・生姜 ・サラダ油 [煮汁パート] ・だし汁(昆布出汁) ・酒 [調味料パート] ・濃口醤油 ・砂糖 |
150g 少々 3cm 10cm スライス 12g(大匙1) 150g 15g(大匙1) 12g(小匙1) 9g(大匙1) |
||||||||||||
|
|||||||||||||
|
本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。