牛肉ときのこの混ぜ飯 難易度:★★☆ 調理時間:15分 |
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僕が大学に入学した1983年、後に料理漫画の金字塔と呼ばれ るようになる作品の連載が始まりました。その作品のタイトルは 「美味しんぼ」。 それまでも料理を題材にした作品は漫画でも 小説でもたくさんありましたがこの作品がそれらの作品と一線を 画するのは主人公が料理を作るのではなく料理(食)を語ること 。 それまで料理漫画の主人公の定番職業は当たり前ですが料理 人だったのです。客に難題をふっかけられたり凄腕の料理人と勝 負したり、その難局をすごい料理のアイデアで切り抜けていくと いうのがお決まりの流れでした。 ところが美味しんぼの主人公 の職業は新聞記者。彼は食に関する強い信念を持っていて料理や 食に関する既成概念に多くの疑問を持っている。それまで僕らが 当たり前だと思っていた食材や調理法の常識を権力や権威に臆せ ず論理的に覆していく展開がなんとも痛快でした。 後には既成 概念への批判がいささか行き過ぎて物議を醸し出すことも多々あ りましたが間違いなく多くの読者に「食べる」ということの大切 さを再認識させてくれた作品でした。 そういえば初期のエピソ ードにすき焼きやしゃぶしゃぶは「牛肉を最もまずく食べる調理 法」だとこき下ろした話がありました(当たり前ですがすき焼き 屋業界から猛抗議がありました(笑))。すき焼きは砂糖と醤油 で肉の旨味が感じられない。しゃぶしゃぶは肉の旨味を茹で汁に 捨ててしまっている──という論調だったと思います。 料理を 覚え始めたばかりだった僕はそれを素直に受け止めて海原雄山( 主人公が仇敵と思い定めている自身の父親)をも唸らせた「シャ ブスキー」(すき焼きとしゃぶしゃぶの良いところ取りな料理) の再現を試みたりしましたっけ。 あれから40年。今ではあれ は若気の至りだったと苦笑しつつ、「いや、すき焼きはやっぱり 美味しいやん」とひとりごちていたりして。 で、とあるランチ タイム。すき焼きの旨味をご飯がしっかり受け止めるこんな料理 を作ったりしているのです。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ご飯 ・牛バラ肉 ・しめじ ・人参 ・生姜 ・刻みネギ ・ごま油 [煮汁パート] ・だしの素(昆布) ・濃口醤油 ・砂糖 ・酒 ・味醂 |
1膳分 50g 1/4株 スライス3枚 スライス2枚 少々 4g(小匙1) 小匙1/2 18g(大匙1) 4.5g(大匙1/2) 10g(小匙2) 12g(小匙2) |
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