鶏ハツとあまとうの醤油炒め 難易度:★★☆ 調理時間:7分 |
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「明日もう一度この店に来てください。俺が本物の●●をごちそ うしてさしあげますよ」 ご存じ美味しんぼの主人公、山岡士郎 さんの決め台詞です。「ご存じ」なんて筆を滑らせてしまいまし たがそういっても過言じゃないくらい多くの日本人がどこかで見 かけたことのあるフレーズじゃないですかね。 で、次の日のこ のこやってくる相手もどれだけ暇やねんとか思ったものです(山 岡さんがケンカを吹っ掛ける相手は会社の社長とか社会的地位 の高い人が多くてめちゃ忙しいはずなのに)。故渥美清さんに「そ れを言っちゃぁおしまいよ」って言われそうですが誰か一人くら いジョジョばりに「だが断る」とか言ってほしかったな。 って 、話を戻して。山岡さんが持ってくる「本物の●●」に異論があ るわけではなく、美味しいのも間違いがないとは思うのですが、 「本物じゃない」と言われた●●の扱いがちょっとひどくない? と 振り返ってみて思うのです。 たとえば最初期のエピソードで「 あんきもはフォアグラより旨い」という話がありました。確かに あんきもは旨いです。あれを肴に熱燗で一杯なんてほんとたまり ません。けどね、フォアグラもめっちゃ旨いんですよ。「人間の 小賢しい悪知恵で作り出した病的な肝臓」なんて山岡さんは罵倒 していましたがその「小賢しい知恵」で動物虐待までして食べた くなるくらい旨いんですよ。倫理的な問題は一旦脇に置いておい てという話ですが。 「あんきももフォアグラもどっちも美味し い」 ではダメなのかな? なんてリアルタイムで連載を読みな がら思ったものです。 それにね山岡さんが持ってくる「本物の ●●」は一般人には手に入りにくいものばかり。山岡さんの異常 なほどの人脈があって初めて入手できるもののオンパレードなん ですよね。加えて値の張るものも多い。最終的に山岡さんは究極 のメニューでコンビを組んでいた栗田さんとご結婚なさいました があの家庭のエンゲル係数は凄いことになってるだろうななんて よそ様の懐事情をちょっと勘ぐりたくなります。 昨今、諸物価 高騰の折、ますます「本物の●●」からは縁遠くなっている気が する今日この頃。 「そんなものは本物の●●じゃない」 なん ていくら山岡さんに叱られても財布の中身は有限。毎度毎度の食 事にいちいち「本物の●●」のために財布の紐を緩めるわけにい かないのが一般人の実情。 けど、美味しいものは食べたい! ならば本物じゃなくっても、邪道だったとしても身近にあるもの を工夫して美味しい料理に仕上げるのは決して悪いことじゃない と思うのです。「これは本物じゃない」といったわけのわからな い罪悪感なんて蹴とばしちゃえ──なんてこの料理を作りながら 思っちゃいました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・鶏ハツ ・あまとう ・玉ねぎ ・サラダ油 [調味料パート] ・焼き肉のタレ(市販品) ・醤油ラーメンの粉末スープ |
100g 2本 1/4個 4g(小匙1) 12g 2g |
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