火鍋雑炊 難易度:★★☆ 調理時間:16分 |
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社会人になって初めての冬、12月。僕は忘年会にどっぷりと浸 かっておりました。 職場の宴会が煙たがられる昨今では想像す るのも難しいかもしれませんが1980年代は頻繁に「宴会」が 執り行われておりました(職場にもよるのでしょうけど)。 ま してや年の瀬が押し迫った忘年会シーズンは宴会ラッシュ。1年 間お世話になったお客様に御呼ばれしたりして週に2、3回はど こかの忘年会で酒を飲んでいるなんてのも珍しくなかったな。っ て、何回年を忘れるんだよ。 けど根が酒飲みなのとわりと周囲 の人に恵まれたこともあってあまり嫌な思いをした宴会は経験し ていないんですよね。今となっては良い思い出です。 当時はま だ特定の料理ジャンルに特化した飲食店が多くなく居酒屋で供さ れる宴会コース料理はわりとどこも似たり寄ったりだったように 記憶しています。定番はなんといっても鍋料理でしたね。カセッ トコンロに鍋を置いて火を点けておけばあとは客が勝手に具材を 入れて作ってくれるので店員の手間が楽になる──なんて意図も あったのかもしれません。 その忘年会の席で──僕は生まれて 初めて〆の雑炊というものを食べたのです。 僕の生家では鍋物 はおかずの一種で中身を食べ尽くしたらそれでおしまい。その後 、何かを投入して再度食事モードに入るという文化がありません でした。学生時代に所属していた男声合唱団は1月に年に一度の 定期演奏会を控えていたので12月は強化合宿のさなか忘年会と いうイベントを経験することなく社会人になっちゃったんですよ ね。 「ごはんとラーメンどちらになさいますか?」 店員さん にそう訊かれて「なんのこと?」てな顔を僕はしていたのでしょ う。世話焼きな先輩が鍋に残ったスープにご飯や麺を入れてスー プを吸わせながら煮ると飛び切り美味しくなるのだと解説してく れました。で、作ってみるとホントに飛び切り美味しかったので 感動した覚えがあります。あれも今となっては良い思い出だな。 過日、残り物の食材で鍋料理が食べたくなったのですが肉も野 菜も微妙に少ない。なんか満腹になる気がしなくてどうしたもの かと思案していて──ふと思いついたのです。 だったら鍋料理 自体をすっ飛ばして鍋料理を食べ終わった状態を作ってしまう。 そこにご飯を入れればいきなり〆の雑炊として楽しめるのではな いか? そんな着想でこんな料理を作ってみました。チョイスし たのは中国は四川の辛い鍋料理、「火鍋(フゥオグゥオ)」です。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ご飯 [具材パート] ・豚バラ肉 ・野菜類 [スープパート] ・水 ・中華スープの素 ・味噌(できれば赤味噌) ・にんにく ・生姜 ・青ネギ [火鍋油パート] ・ごま油 ・にんにく微塵切り ・生姜微塵切り ・青ネギ微塵切り ・豆板醤 ・ごま油(仕上げ用) |
1膳分 50g ネギ、菊菜、もやし、 しいたけ、人参など 適宜 200g(カップ1) 6g 6g(小匙1) ひとかけ ひとかけ 5cmくらい 6g(大匙1/2) ひとかけ ひとかけ 5cmくらい 12g(小匙2) 4g(小匙1) |
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