TOP >> Gのレシピ集 >> おかず系(洋食) >> ほうれん草のチーズ焼き
            

     ほうれん草のチーズ焼き
難易度:★★☆ 調理時間:8分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
「嫌いなものもちゃんと全部食べなさい」 子供の頃にお母さん
からそんなことを言われた人も多いんじゃないでしょうか。「そ
んなこと言ったってまずいものはまずいし」とふてくされながら
しぶしぶ苦手な食べ物を口に運んだなんてのは誰しもある経験
のような気がします。 子供の偏食に頭を悩ますお母さんも多いと
思うのですが「ちゃんと食べなさい」と??る前にちょっと考え
てみましょう。 なぜ、この子はこれを食べることを嫌がるのか
? その疑問を解くためにはまず相手の立場を理解しようと歩み
寄る必要があります。 大人と子供では食の経験値が圧倒的に違
います。お母さんにとってはそれは食べたことがあるもので「食
べても大丈夫」と知っているものでも子供にとっては未知のもの
がたくさんあります。たとえ大人であっても未知の国で聞いたこ
ともない食材で作られた料理を出されたら箸を伸ばすのを躊躇う
人はたくさんいるでしょう。今、目の前で嫌がっている子供はま
さにそんな箸を伸ばすのを躊躇っている自分と同じだと想像して
みましょう。 次にこの子はこの食べ物の何が嫌いなのかを考え
てみましょう。 味? 確かに苦み(=毒かもしれない)、酸味
(=腐敗し始めているかもしれない)のある食べ物は生物の本能
で忌避します。大人がそれを食べられるのは単に過去に食べたこ
とがあって大丈夫と知っているからに過ぎません。 食感? ぶ
にょっとした食べ物が苦手な人は大人でもたくさんいます。見た
目? トラウマ? お友達が嫌いだと言っていたからなんてのも
あるかも。それだって頭ごなしに叱ってはダメです。食の経験が
足りていない子供にとって信頼のおける友人から得た情報は貴重
な判断材料なのです。 それを知った上でではどう子供に接する
かですが「これ美味しいのにな」なんて子供の前で美味しそうな
顔をして食べてみせるというのはあまり効果的ではないそう。だ
って、子供はそれをまずいと思っているんですからそんな小芝居
を見せられても白けた顔で見られるのがオチです。子育てしてみ
て改めて気づいたのは子供って案外子供じゃなくてちゃんといろ
んなことが見えていますからそんな子供だましには引っ掛かりま
せん。 取るべき方法は大きく分けて二つ。一つは「あ、じゃあ
無理に食べなくて良いよ」とあっさり引き下がって別のものを食
べさせること。栄養価に大差ないものであればそれもありだと思
います。もう一つはそのまずいと思っている食べ物を美味しいと
思う料理に仕立てること。食べさせる親の勉強と工夫にかかって
いると思うのです。
 (5ピース分)

 ・ほうれん草
 ・スライスチーズ
 ・塩、ブラックペッパー

2株
1枚
少々
1.  ざく切りしたほうれん草をラップに包んで耐熱皿に置き電子レンジの500ワットで1分チンします。レンジから取り出したら手早くラップから取り出しぬるま湯に晒してじゃぶじゃぶすすぎます。
2. 1.のほうれん草の水気を絞り塩、ブラックペッパーをまぶして耐熱皿に戻します。細かく切ったスライスチーズを載せてオーブトースターの高温で5分、チーズが融けるまで焼けばできあがり。
  
  • 僕もほうれん草は苦手な野菜なのですがこれはチーズの風味が利いていてちょっと好きかも。加えて工程1.の手順で独特のえぐみが抑えられているので普通に食べられます。
  • ほうれん草は独特のえぐみがありますがあれはほうれん草に含まれるシュウ酸が口内のカルシウム(歯の成分)と結合してシュウ酸カルシウムが合成されるときに生じる味です。シュウ酸は水溶性ですので工程1.で加熱して溶けやすい状態を作ってすぐに水ですすぐことでシュウ酸を抜いてえぐみを抑えることができます。これなら子供たちも食べてくれるかも。
  • ほうれん草のえぐみを抑えるもう一つの方法は口に入れる前にシュウ酸カルシウムを合成してしまうこと。カルシウムが豊富な食品、たとえば牛乳といっしょにほうれん草を煮ると効果的です。
  • 持論ですが食育は子供に親が願っているものを食べさせることを目的にするのではなく「食べるって楽しい」ということを知ってもらうことを目的にすべきだと思っています。食べることは生きている限りずっと続きます。子供の頃にトラウマ級の嫌な思い出を作っちゃったら本末転倒だと思うのです。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system