いわしの天ぷら 難易度:★★☆ 調理時間:10分 |
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串カツ、鍋──世の中には使う食材を選ばない料理があります。 たとえば串カツの変わり種といえばカマンベールチーズ、アボ カド、アイスクリームなんてのはまだかわいらしい方で(そうか ?)、バームクーヘン、饅頭なんてのもあるとかw 鍋料理も冷 蔵庫の中身なら肉でも魚でも野菜でもなんでも合っちゃいますよ ね。 同じように天ぷらも大概なんでも揚げ種にできちゃいます 。そもそも江戸の昔、売れ残った魚を捨てるのももったいないか ら切り身にして衣を付けて揚げたのが天ぷらの始まりだったてな 話もあるくらいです。客たちはつゆに浸した衣の味がお目当てで 中身はあまり気にしなかったのかも。 その衣ですが今とはずい ぶん違ったらしい。今、衣に使っている薄力粉がアメリカから輸 入されるようになったのはずっと後の時代の話で、江戸時代に使 われていたのはうどんなどにも使われる中力粉。グルテン含有率 が高いのでもっとねちょっとした感じの衣になったはずです。そ れを分厚くまぶすのでその食感はサクサクではなくざくざくだっ たらしい。 更に粉の精製技術が未熟だったので胚芽などが含ま れた全粒粉に近いもので独特の匂いがあったはず。良く言えば素 朴、悪く言えばチープな食べ物だったんだろうな。 けど、江戸 前の天ぷらはごま油で揚げていたそうなのでそのチープさが胡麻 の良い香りとマッチして僕らの知らない別の食べ物だったんじゃ なかろうか──なんて夢想してしまいます。 てなことを考えて いたらお腹が減っちゃいました。 ということで、週末立派な大 羽イワシを手に入れたのでとりあえずは今風の天ぷらにして戴き ました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・いわし ・揚げ油 [衣パート] ・(市販の)てんぷら粉 ・水 |
2尾 適宜 15g 22g |
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