かぼじゃが鮭のチーズ焼き 難易度:★★☆ 調理時間:12分 |
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長女が生まれて引っ越した街の駅前に焼鳥屋さんがありましてけ っこう通いつめちゃったのでそこのご主人ともずいぶん仲良くし てもらいました。ご主人と言っても僕の一個下。しかも大学が二 人とも岡山市内だったので「学生時代にどこかでニヤミスしてた かもね」なんて話で盛り上がりましたっけ。 彼はかなり変わっ た経歴の持ち主で理学部数学科を卒業後すぐにオーストラリアに 行って3年間、焼鳥屋で修行していたそうです(なぜ、オースト ラリアw)。ちょうど元号が平成に変わったばかりの80年代終 盤の頃のことです。その後、すかいらーくの工場長、和食のさと の料理長などを遍歴し、貯めたお金で焼鳥屋を開いたのだとか。 飲食店を遍歴しただけのことはあって面白い裏話をいろいろご 存じで折に触れて伺いましたっけ。彼が工場長をやっていた頃の すかいらーくのハンバーグが飛び切り美味しかった理由なんかも 教わりました。当時あそこのハンバーグはオーブンの輻射熱で焼 いていたので美味しかったんですって。その影響で今でも我が家 のハンバーグは半冷凍にした種を網に載せてオーブンで焼くんで すよ。 ただ、彼が焼鳥屋を始めた頃には効率化の波で方式が変 わってしまい味が落ちたと残念がっていました。 それから十数 年後、くだんの引っ越しをしたもとになった長女も高校生になり まして、ファミレスでアルバイトなどするようになりました。彼 女の言によると厨房の調理はレンチンのみ。バイト初日の子でも できるような作業ばかりだったそうです。なんだかなぁ。 嘆い ても仕方がないかもしれないけれど、そういう調理手順の劣化っ て一度手を染めてしまったら二度と戻ることはなくて、それは必 ず味の劣化に直結するんだけどな。そして、その味が当たり前に なって、もっと美味しく作れる方法があるなんて誰も知らなくな っちゃうんだけどな──先人が創意工夫して作り上げたノウハウ が忘れられていくのはなんとももったいないと思ってしまいます 。 フライパンひとつでできるこのレシピの一皿は大して手間の かかる料理ではありません。けど、これもやがて「レンチンすれ ばもっと簡単じゃん」と言われるようになるんでしょうか。 ─ ─大した手間ではないけれどレンチンと比べれば仕上がりは歴然 と違います。ま、いつか「この料理、もっと美味しくできないか な」と考える人が現れた時のためにここにレシピを書き残してお きましょう。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・生鮭または塩鮭(甘塩) ・かぼちゃ ・じゃがいも ・ピザ用チーズ ・粗挽きブラックペッパー ・オリーブオイル ・酒 ・昆布出汁 ・塩 |
1切れ 正味100g 小1個 30gまたはスライス チーズを細切りにし たもの1枚分 少々 6g(大匙1/2) 15g(大匙1) 30g(大匙2) 1g(塩鮭を使う場合は 不要) |
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