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     鰹にマヨネーズ
難易度:★★☆ 調理時間:5分


 

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「おせち料理特集(2013年バージョン)」
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美味しんぼという漫画のストーリーをピリッと引き締める役割の
一端は間違いなく海原雄山という登場人物が背負っていたと思い
ます。 歯に衣着せぬ物言いで相手を罵倒する様は横暴そのもの
ですが言ってることは理にかなっているので言われた相手は言い
返すことも出来ない──読者はその悔しさを共有してフラストレ
ーションを溜めさせられます。 そして最後の最後に主人公がそ
んな海原雄山に一矢報いることで胸のすく思いを味わえるという
のが定番のストーリー構造。まさに水戸黄門を地で行くようなス
テロタイプ(典型)っぷりでした。 けど、作品の初期の頃はま
だその典型が未完成だったのか筆が滑ったとしか思えない行き過
ぎた言動も散見されます。 海原雄山がすき焼きやしゃぶしゃぶ
をこき下ろした回については業界から強い抗議が行ったとか。ま
、それはそうでしょう。それで商売をしている人からすれば誹謗
中傷以外の何ものでもありませんから。 同じくフランスの名門
レストランが日本に進出してきたセレモニーでも名物の鴨料理を
戴くのに伝統的な「鴨の血のソース」を下げさせて持参のわさび
醤油で食べて見せるのですがリアルなら叩き出されても文句が言
えない所業でした。 言うまでもないことですが、旨い、まずい
以前の話として大勢の前で店に恥をかかせるような言動は良い大
人なら控えて然るべきです。 このパフォーマンスを通じて海原
雄山はフランス料理より会席料理のほうが完成度が高い(違った
食べ方ができない)と言いたかったみたいですが後日、主人公に
会席料理に出された料理も別の食べ方ができるとやり込められま
す。 その食べ方とは──鰹の刺身にマヨネーズを付けて食べる
というもの。なんでも遠洋漁業に出ている漁師さんたちの間で流
行っているんだとか。 カツオのたたきに20%オフの札が付い
ていたので衝動買い。どうやって食べようかなと考えている時に
この美味しんぼのエピソードを思い出しましてこんな料理を作っ
てみました。
 (2人分)

 ・鰹のタタキ
 ・黒ごま
[タレパート]
 ・ポン酢醤油
 ・マヨネーズ
 ・豆板醤
 ・ごま油
 ・おろしにんにく

150g
少々

18g(大匙1)
8g(小匙2)
3g(小匙1/2)
4g(小匙1)
少々
1.  [タレパート]を合わせてよく混ぜておきます。鰹は包丁を寝かせて身に当て薄くそぎ切りにします。
2. 鰹を更に盛り付け[タレパート]をたっぷりと振りかけて黒ごまを散らせばできあがり。
  
  • 美味しんぼに出てきた「鰹にマヨネーズ」というのはありかなしかというと正直微妙だなと思っていました。けど、ポン酢でさっぱり感を強化して風味の強い調味料を合わせればきちんと美味しい料理になるじゃんと再認識しました。
  • おかずとしても美味しいですがやっぱりお酒が欲しくなる一皿ですね。
  • お好みで茗荷の千切りをトッピングしてちょいちょいつまみながら食べてみてください。口の中がリセットされてより美味しく食べられますよ。
  • この[タレパート]は脂の乗った魚全般に合います。まぐろやぶり、サワラなどでもぜひお試しあれ。


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