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     はてなの飯(鰹めし)
 難易度:★★☆ 調理時間:70分


 

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江戸っ子は初物が好き。中でも初鰹は大人気で、どんな高値が
ついても飛ぶように売れたとか。そのくせ、秋ごろの戻り鰹はやれ
「脂っこい」だのやれ「季節外れ」だのと言われて見向きもされま
せんでした。しまいには『ネコまたぎ』なんてありがたくない呼び名
までついたそうです。

「そんなのおかしいやないですか。同じ鰹です。自分が美味しい
ものを美味しいと言うて何が悪いんだす?」

戻りガツオを使った料理を考案した澪に店の主人が「それは売れっ
こない」と諌める──人情時代小説『みをつくし料理帖』の一節で
す。江戸っ子は戻り鰹と聞いた途端、箸も取らないだろうというの
です。

「旦那さんかて、さっき美味しいって言わはりましたよね。鰹やと
気づかんと美味しいって……そや!!」
とっさの澪の機転。なら、敢えて鰹という名前を伏せて出してみたら
どうだろう。さて、この料理に使っている魚は何でしょう? と謎を
かけるんや。
こうして売り出された鰹めしの名前が

『はてなの飯』

江戸っ子は洒落が好き。魚の正体が戻り鰹だと知れても怒り出す
者はおらず、大評判になったのです。
んで、あまりに美味しそうなので試作してみました。
 (2人分)

 ・米
 ・鰹(刺身用)
 ・針生姜
 ・刻み海苔
[調味料パート]
 ・濃口醤油
 ・味醂
 ・酒
 ・砂糖

1合
150g
ひとかけ分
適宜

12g(大匙1)
9g(大匙1/2)
7g(大匙1/2)
6g(小匙2)
1.  鰹は2cm角の賽の目に切ります。[調味料パート]を小鍋に合わせて良く混ぜ、鰹を加えて1時間漬け込みます。
2. 1.をやっている間にご飯を普通に炊きます。
3. 1.に針生姜を加えて中火にかけ、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めます。
4. 3.を炊きあがったご飯に載せて、蓋をして3分むらせばできあがり。器に盛って刻み海苔をちょんと載せて戴きます。
  
  • 結構、濃い味です。ご飯の友にぴったり。巨大な佃煮を食べてる気分です^^;
  • みをつくし料理帖は巻末にレシピが書いてあるのですが、正直オリジナルは砂糖がなくてかなり辛かったので、アレンジしてみました。関西人の自分にはこれくらいがちょうど良いよなぁ。
  • 刻み海苔がなかったのでこんな写真になっちゃいました。
  • 戻り鰹を使う場合は本当に脂がよくのっているので、熱湯をかけてさっと霜降りにしてから拵えて下さい。


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