はてなの飯(鰹めし) 難易度:★★☆ 調理時間:70分 |
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江戸っ子は初物が好き。中でも初鰹は大人気で、どんな高値が ついても飛ぶように売れたとか。そのくせ、秋ごろの戻り鰹はやれ 「脂っこい」だのやれ「季節外れ」だのと言われて見向きもされま せんでした。しまいには『ネコまたぎ』なんてありがたくない呼び名 までついたそうです。 「そんなのおかしいやないですか。同じ鰹です。自分が美味しい ものを美味しいと言うて何が悪いんだす?」 戻りガツオを使った料理を考案した澪に店の主人が「それは売れっ こない」と諌める──人情時代小説『みをつくし料理帖』の一節で す。江戸っ子は戻り鰹と聞いた途端、箸も取らないだろうというの です。 「旦那さんかて、さっき美味しいって言わはりましたよね。鰹やと 気づかんと美味しいって……そや!!」 とっさの澪の機転。なら、敢えて鰹という名前を伏せて出してみたら どうだろう。さて、この料理に使っている魚は何でしょう? と謎を かけるんや。 こうして売り出された鰹めしの名前が 『はてなの飯』 江戸っ子は洒落が好き。魚の正体が戻り鰹だと知れても怒り出す 者はおらず、大評判になったのです。 んで、あまりに美味しそうなので試作してみました。 |
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(2人分) | |||||||||||||
・米 ・鰹(刺身用) ・針生姜 ・刻み海苔 [調味料パート] ・濃口醤油 ・味醂 ・酒 ・砂糖 |
1合 150g ひとかけ分 適宜 12g(大匙1) 9g(大匙1/2) 7g(大匙1/2) 6g(小匙2) |
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