茸とささみのカレー 難易度:★★☆ 調理時間:40分 |
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1枚だけ残ったお肉のスライス。ソーセージが1本。椎茸1本。 大根があと1cm…… 根が貧乏性なのか僕はよくそんな端切れ の食材を残してしまうことがあります。それくらいなら残さず全 部使い切れば良いのにとも思うのですが「いや、この料理に使う 食材はこれで十分。あとは別の料理に使いましょう」とか思って 冷蔵庫にしまってしまうんですよね。 で、「この中途半端な食 材は何に使うよ?」と自問自答。数日後にキッチンに立ち尽くし て悩まし気な溜息をつく羽目になります(笑) 常々思うのです が、こういった端切れを上手に使い切るスキルは才能よりも経験 と知識に基づく引き出しの多さがものをいうんじゃないかしらん 。 スープの具にする。ラーメンのトッピングにする。混ぜご飯 にする──そうすればおかずの主食材にするには圧倒的に物量 不足な食材でも立派なごちそう料理にすることができます。そうい ったアイデアはひらめきで思い付くよりは積み重ねてきた経験に 寄るところが大きいと思うのです。 過日、冷蔵庫にささみが1 本残っておりました。おかずに使うには寂しすぎる量。焼いても 煮ても蒸しても一瞬で食べ終わりそうな予感しかしない。 なら カレーの具にするのはどうだろう? と考えてレシピを検索。え えと──ささみを一口大に切って炒めます。 ……。いやそれ何 の解決にもなってないから。あっという間に具がなくなってルウ だけのカレーになっちゃうから。探せども探せども、似たり寄っ たりのレシピばかり。 じゃあ他の料理にする? そう考えた時 ふと思い出したのです。ツナ缶でカレーを作った時は最後まで具 があったぞ。ツナは茹でた魚の身を細かくほぐしてあるからそれ がまんべんなくカレーに散らばってどこを掬ってもツナがセット で入っていたじゃないか。 ささみの特性のひとつは茹でれば細 かく裂けること。ツナ缶同様に身を細かく裂いてほぐしてしまえ ばカレー内にささみを遍在させることができるはず!(注:遍在 :広くあちこちにゆきわたって存在することの意) まず最初に ささみが一本しかないという状態があって、それにカレーのよう なスープ料理は少量の食材でも十分具材にできるという経験、ツ ナ缶を使ったカレーを作った経験、茹でたささみを細かく裂いて 中華料理の前菜を作った経験がリンクしてひとつの料理が生ま れました──日々の地味な経験という引き出しも馬鹿にできない なと思うと自画絶賛した次第です。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ささみ ・玉ねぎ ・サラダ油 ・カレールウ [スープパート] ・椎茸 ・水 |
1本 1/4個 4g(小匙1) 1/4箱 2本 350g(350ml) |
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