高津(こうづ)湯豆腐 難易度:★★☆ 調理時間:5分 |
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中国の超絶旨いスープに「佛跳牆」というのがあります。日本で はまだ知名度が低くて読みが定まっていないのですが美味しんぼ では「ファッチューチョン」の名前で紹介されていましたね。観 光ガイドなどではしばしば「ぶっ飛びスープ」という呼び名が使 われているようです。名前の意味は「あまりの美味しそうな匂い に修行中の僧さえ塀を飛び越えて食べに来る」といったほどの意 味だとか。 似た由来の料理名で「ヤンソンの誘惑」というのが あります。こちらはスウェーデンの家庭料理。菜食主義の宗教家 ヤンソンさんがあまりの美味しそうな見た目と匂いについふらふ らと口にしてしまったという俗説があります。ちなみにヤンソン の誘惑はアンチョビを使っているのでもちろん菜食主義の人には NGなのです。 世界中の多くの宗教が食事にまつわる戒律を設 けていてその宗教を信仰している人たちはその戒律に従った食生 活を送っています。けど、それはそれとして「美味しいものが食 べたい!」という欲求には勝てないというのも無理からぬこと。 美味の追求のために如何に戒律を破らず美味しい料理を作るか という研鑽を重ねてきた──というのも宗教の歴史の一面じゃな いかなと僕は思っています。 日本では長らく仏教が広く信仰され てきました。仏教では「(動物の)殺生はダメ」なのでタンパク 質は自然と植物性のもので摂るしかない。そこで着目されたのが 高たんぱくな大豆とその加工食品でした。その最たるもののひと つが豆腐だったんじゃないかな。 素材自体の味は淡白で調理の バリエーションが豊富。 もっと美味しいものを。もっと美味し いものを。もっと美味しいものを!! 工夫に工夫を重ねた豆腐 料理の集大成が江戸時代に編まれた「豆腐百珍」だったのだと思 います。 ということで(なにがだ?)、またまた豆腐百珍から こんな料理を作ってみました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・絹ごし豆腐 ・練辛子 ・吉野葛または片栗粉 [あんパート] ・昆布出汁 ・濃口醤油 ・酒 ・味醂 |
1/4丁 適宜 6g(少量の水で溶いておきます) 100ml(カップ1/2) 6g(小匙1) 5g(小匙1) 6g(小匙1) |
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