草の八杯豆腐 難易度:★★☆ 調理時間:5分 |
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いきなり数学の話をします。
ここに長さXの直線があります。 この線上に1点を設けて長い線と短い線にに分割するとします。 見た目が安定していて最も美しく見える点の位置はどこでしょう ?(注意、なぞなぞの問題じゃないのでダジャレとかは関係ない です) 答えを言いますとこんな感じです。 「長い方の線の長 さ」:「直線全体の長さ」=「短い方の線の長さ」:「長い方の 線の長さ」となる1点が最も美しく感じられるポイントです。具 体的な数字で言えば1:(1+√5)÷2(約1.618)の比率。これを黄金比と呼びまして美術や建築の世界にはこの黄金比が溢れていま す。 例えばパルテノン神殿の柱やピラミッド、ミロのヴィーナス、 モナリザの顔の縦の長さと横の長さもこの黄金比になっているそ うです。 もっと身近なところならiPhoneに付いているリンゴのロゴ マークの曲線もこの黄金比に基づいてデザインされていると言わ れています。 かように黄金比は美術界にはなくてはならない重要 な数字ですが実は和食の世界でも黄金比と呼ばれるものがあり ます。その比率で調味料を合わせてやれば間違いなく美味しい 料理になる魔法の数字。その比率とは──醤油:酒:味醂:砂糖 =1:1:1:1。これを知っていれば毎日の晩御飯はぐんと美味しく なります。ためしにちょっとネットで和食のレシピを調べてみてくだ さい。この比率を使っているものが大量に見つかると思います。 けどね、今は昔、江戸時代には別の黄金比が人気だったらしい。 その名は「八方」。その比率は出し汁:醤油:酒=6:1:1。全部足 すと8になるのが名前の由来です。 この八方を使った豆腐料理 は「倹約料理番付」で「大関」を獲ったという記録も残っています。 当時は横綱という階級はなかったので大関=一等賞という意味。 そんなことを聞かされたら食べずにはいられないじゃないですか。 ということでさっそく作ってみました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・絹ごし豆腐 ・大根おろし [出汁パート] ・昆布出汁 ・濃口醤油 ・酒 ・片栗粉 |
半丁 1cmの輪切り分 60g(60ml) 12g(小匙2) 10g(小匙2) 3g |
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