蒸し鶏のねぎ塩レモン 難易度:★★☆ 調理時間:130分 |
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子供たちにいじめられていた亀を助けた男がその亀にいざなわれ て竜宮城に行くお話──ご存じ浦島太郎の物語は最終的に竜宮 城からこっちの世界に戻ってみたら700年の歳月が経っていたと いうどう考えてもバッドエンドっぽい終わり方をします。(注: この筋立ては1928年刊行の『尋常小学国語読本』によるもの で原典(実は日本書紀や万葉集には既にその記述があるらしい) からはだいぶ変わっているみたいですが) ひとくちに700年 と言ってもピンと来ないと思うのですが例えば太郎が竜宮城に行 ったのが関ケ原の合戦(1600年)の頃だとすると彼が帰って きた時代は2300年になります。 侍がなんか合戦をやってる なって時代の人が僕らが生きる現代より300年近い未来にタイ ムスリップするわけですから──控えめに言ってぶっ飛び過ぎだ ろと思っちゃいますね。もうここまで来たら戻った時代が220 0年だろうが3000年だろうがたいした違いはない気もするな 。 ここまで極端ではないにしろ長らく行っていなかった場所に 久しぶりに行ってみたらその変貌にびっくりするなんてことはよ くある話です。例えば今年(2023年)、仕事で岡山市に行く ことがありました。僕は1980年台の大学時代を岡山市内で暮 らしたのですがそれから40年、岡山駅の西口に出たら……「こ こどこ?」って思って立ち尽くしちゃいました。プチ浦島体験だ ったなぁ。スケールはちっちゃいけど。 場所だけでなくお店な んかでも同じことが言えます。例えばコンビニエンスストアはそ の僕が岡山で暮らした1980年台に身の回りに登場し始めてい ました。当時のコンビニは品揃えは貧弱だし値段は定価通りなの でスーパーより割高だし夜中に開いていること以外取り柄がない 印象で全然コンビニエンス(=便利な,使いやすい,手ごろな) な感じじゃありませんでした。その後、社会人になってからは実 家暮らし、結婚してからもコンビニに行くという習慣はなく久し ぶりに僕がコンビニエンスストアに行ったのは単身赴任を始めた 2013年。実に30年後のことでした── ──浦島太郎もか くやと思えるカルチャーショックを受けました。 なんなんだこ の品揃えの凄さは! お惣菜、冷凍食品、インスタント食品、野 菜まで売っている。しかも一人暮らしにぴったりな量の「ちょっ とつまめるもの」の種類がめっちゃ豊富。値段は相変わらずちょ っと割高でしたがそれも気にならないくらい魅力的な商品がひし めいていました。 特にお酒のつまみとして僕が気に入ったのが 「サラダチキン」。プレーン以外にもスモークやハーブなどいろ いろなテイストがあって楽しい。あの頃はコンビニに行く度にか ごに入れていた気がするな。 で、そのうち気が付いたのです。 サラダチキンってパックの封を切ってそのまま食べるだけじゃ芸 がないんじゃないか。ツナ缶だって缶詰を開けて箸やスプーンを 突っ込んで食べるなんてスタイルはレアでいろいろな料理に仕立 てて食べるじゃん。 サラダチキンも例えばこんな料理にアレン ジしたらただの酒の肴じゃなく、ちゃんとした主菜になるんじゃ ないかなと思うようになった次第です。 けどそのうち──コン ビニでサラダチキンを買うのを止めて鶏むね肉から自分で作るよ うになったのは如何にも僕らしいなと思います。2300年に行 ってしまった浦島太郎もそんな風にその時代に順応してたくまし く生きていたら良いな。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・鶏むね肉 ・塩、ブラックペッパー ・刻み葱 ・プチトマト ・粗挽きブラックペッパー [ソースパート] ・ごま油 ・レモン果汁 ・鶏がらスープの素 ・塩 |
150g 少々 適宜 3〜4個 少々 12g(大匙1) 7.5g(大匙1/2) 小匙1/2 1g |
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