TOP >> Gのレシピ集 >> おかず系(和食) >> 肉大根
            

     肉大根
難易度:★★☆ 調理時間:25分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
横溝正史は「黒猫亭事件」の中で推理小説の三大トリックとして
「密室」、「一人二役」、「顔のない死体」を挙げてその特徴を
語っています。曰く、 密室はその演出も変幻自在、多種多様な
仕掛けが仕込める。 一人二役は切れ味の鋭いトリックだが読者
に見破られた時点で作者が負けるもろ刃の刃。 その二つに比べ
て顔のない死体(火傷や損傷などで顔がつぶれて誰だかわからな
くなっている死体を使ったトリック)はAがBを殺したと思わせ
ておいて(Bが死んだと思わせておいて)、実はBがAを殺して
死体を自分に見せかけていたの一辺倒で面白みがないと。 ま、
そのアンチテーゼとして彼は「黒猫亭事件」を上梓したのですが
。 で、ラストまでそれが使われたことがばれてはいけないと彼
が語った「一人二役」と似たトリックに「二人一役」というのが
あります。Aという人物をあるときは本人がまたある時はBが演
じるトリック。あるいはCという人物をAとBが時々で演じるト
リック──これを使えばアリバイ工作も自由自在なのですがこの
トリックも謎解きまでバレてはいけない類のものです。(いや、
犯人的には永遠にバレちゃいけないのですが) この「二人一役
」のトリック(?)は料理の世界でもしばしば使われます。例え
ば中華料理の定番に「麻婆豆腐」がありますがこの料理のN人一
役とも言うべき料理として「麻婆茄子」だの「麻婆春雨」だのが
考案されました。つまり同じ味付けの皿の主食材を豆腐から茄子
や春雨に置換することで違った趣を演出する料理です。 料理は
小説と違ってビジュアルを伴うので豆腐が茄子に入れ替わってい
ることはトリックとしてはバレバレなのですが、同時に麻婆〇〇
という料理であることも見ればわかるので麻婆豆腐しか知らない
人が見たら「お、豆腐を茄子に替えてみたのか。面白いじゃん」
と新鮮味を演出することができます。 過日、牛こまが冷蔵庫に
残っていたのを思い出して「今夜は肉じゃが」と考えていたので
すがあいにくじゃがいもが切れかけていたのです。で、代わりに
大根を使ってこんな料理を作ってみました。さて、この料理(ト
リック)、お味の方はいかがでしょう。(って、肉じゃがと同じ
味付けだって)
 (1人分)

 ・牛こま
 ・大根
 ・生姜スライス
 ・サラダ油
[調味料パート]
 ・濃口醤油
 ・味醂
 ・砂糖
[煮汁パート]
 ・だし汁(昆布だし)
 ・味噌
 ・オイスターソース

100g
3cm
1枚
4g(小匙1)

18g(大匙1)
12g(小匙2)
9g(大匙1)

80g(80ml)
6g(小匙1)
6g(小匙1)
1.  大根は皮を剥いて7mm厚のいちょう切りにし5分下茹でし、ざるに揚げて湯切りします。待っている間に牛肉は食べやすい大きさに切ります。生姜は千切りにします。
2. 小鍋にサラダ油と生姜を入れて中火にかけます。香りが立ってきたら牛肉を入れて色が変わるまで炒めます。
3. 2.に[調味料パート]を加えて1分炒めます。更に大根を加えて1分炒めます。
4. 3.に[煮汁パート]を加えてひと煮立ちさせます。火を弱めて蓋をし、10分煮込めばできあがり。蓋を取って粗熱を取りながら味をなじませます。
  
  • 肉じゃがのじゃがいもを大根に替えてみた料理です。味付けのベースは肉じゃがそのものですが、大根は少しえぐみがあるので針生姜と隠し味に味噌を使っています。加えてオイスターソースをプラスして風味を複雑にしました。
  • お好みでしめじなどの茸を加えても美味しいです。その場合は牛肉と同タイミングで加えて炒めてください。
  • 使う昆布だしは80mlと中途半端な量なので昆布だしの素を使うと便利です。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system