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     ポークとほうれん草のサムギョプサル・カレー
難易度:★★☆ 調理時間:33分


 

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あれは本当にあったことだったんだろうか──当の僕自身そう思
うことがあるのですが入社してから10年ばかり、毎年4月にな
ると職場の同じ部署の社員全員で花見をやっていました。参加メ
ンバーは20人以上いたんじゃないのかな。 うちの職場のほど
近くに桜で有名な公園があるのですが若手の社員2、3人が昼過
ぎから場所取りに行ってブルーシートでスペースを確保。日が暮
れ始める頃にはみんな仕事を切り上げてぞろぞろと花見会場に
移動していましたっけ。 出欠表があったような気がするのでもち
ろん自由参加だったと思うのですがむしろ声をかけてもらえなか
ったら文句を言う勢いでみんな楽しみにしていてほぼ全員で季節
の風物詩を楽しんでおりました。 この「ほぼ全員が楽しみにし
ていた」というのが間違いなく本当だったはずなのですが昨今の
職場の宴会に対する風潮に触れるにつけ──あれは本当にあっ
たことだったんだろうか──と思う所以です。 うちの会社は異動
が多い職場なので異動した先々の部署のカラーにもよるのです
が僕はわりとイベント好きな人が集まる部署によく当たっていまし
た。部署のメンバーの8割くらいが阪神タイガースファンで日が
暮れる前からごそっとフレックスを使って退勤し、甲子園球場に
繰り出すなんてイベントがしょっちゅうあった部署もありました
ねぇ。(よく仕事が回っていたなw) いずれにせよ誰かが頭ご
なしにやらせているわけではなくやりたい人が集まってやってい
るイベントだったからこそ長続きしていたんだと思います。とい
うことはあれはやっぱり夢でもなんでもなく本当にあったことだ
ったんだろうな。 そんなイベントのひとつで誰かが音頭を取っ
て「バーベキューをやりましょうよ」という話になってやはり2
0人ばかりで連れ立ってお天気の良い日曜日に設備の整った公
園でバーベキューをやったことがあります。 そのイベントで僕は
初めて「サムギョプサル」に出会いました。 「サム・ギョプ・
サル」と表記するのがより正確だと思うのですがこの料理は3つ
の単語から成り立っています。韓国語で「サム=3」、「ギョプ
=層」、「サル=肉」という意味。直訳すれば「3つの層の肉」
となり豚バラ肉を指す言葉です。日本でも豚バラ肉を三枚肉なん
て呼びますが同じ発想ですね。 焼き面が斜めになっていて焼け
た肉の脂が下に溜まっていく専用のプレートで焼く豚バラ肉はカ
リカリの食感でなかなか新鮮な体験でした。 焼けた肉は好みの
調味料を付けたり他の具材と一緒にサンチュやエゴマなどに包ん
で食べるのでなんか手巻き寿司パーティーみたいになっていまし
たね。 先週の金曜日。いつもの習慣でカレーを作りましょうと
冷蔵庫を覗いたら豚バラが残っておりました。で、ふと、あのカ
リカリに焼けたサムギョプサルを思い出して食べたくなったので
オーブンで試作してみた次第。カリカリに焼けたお肉はいつかの
バーベキューの匂いがしました。 もうあんな大人数で花見をし
たりバーベキューをしたりすることもないだろうなぁ──なんて
カレーをかき混ぜながらちょっと感傷的な気分に浸る冬の夜でし
た。
 (1人分)

 ・豚バラスライス(焼き肉用)
 ・ほうれん草
 ・(市販の)カレールウ
 ・水


150g
2株
1/4箱
カレーのパッケージ
に記載の通り
1.  オーブンを180度に予熱します。天板にクッキングシートを敷いて焼き網を載せ豚バラ肉を重ならないように網の上に並べます。
2. オーブンが温まったら1.の天板を投入して10分焼きます。お肉をひっくり返して更に5分焼きます。
  • 肉の厚みによって焼き時間は変わります。肉が焦げすぎないか確かめながら焼き時間を加減してください。
3. 2.と並行して小鍋に湯(分量外)を沸かしほうれん草の軸を入れて2分茹でます。葉も入れて更に1分茹でこれをざるに揚げます。流水を当てながら急冷しこれをざく切りにします。
4. 鍋に2.の肉をキッチンばさみで食べやすい大きさに切りながら入れ、3.と水を加えて強火にかけてひと煮立ちさせます。カレールウを加えて中火にし、時々かき混ぜながら10分煮込めば出来上がり。
  
  • カリカリに焼けた焼き肉が入ったカレーというのはなかなか斬新で新鮮な体験でした。肉の脂は網から落ちて抜けているのでカレー自体は脂っぽくなく豚肉独特の甘味が楽しめます。
  • ほうれん草は下茹でして流水で洗うことでシュウ酸が抜けて独特のえぐみが抑えられますので子供さんでも喜んで食べられると思います。
  • 豚肉の脂身の甘さが隠し味になるのでこのカレーでは特に追加で調味料やスパイスは使っていません。


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