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     ささみのたたき
難易度:★☆☆ 調理時間:3分


 

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河豚は食いたし命は惜しし なんて諺があるくらい僕らのご先祖
は食いしん坊だったようです。「いや、いくら美味しいからって
命がけで食べるこっちゃないでしょ」という方もいれば、かの北
大路魯山人なんかは「ふぐを恐ろしがって食わぬ者は、「ふぐは
食いたし命は惜しし」の古諺に引っかかって味覚上とんだ損失を
している」と言ってのけたりしています。 ま、きちんと調理法
を心得ている人に料理してもらえば命がけでもなんでもないと思
うのです。 江戸の昔、土佐でかつおの刺身による食中毒が流行
った時に殿様が「かつおを生で食してはならん」というお触れを
発したとか。 それでも刺し身が食べたかった庶民は「だったら
表面だけ炙って焼き目を付けて火を通したってことにしようぜ」
なんて抜け道を考えつきます。これがかつおのたたきの発祥だと
か。 「何もそこまでして」と思う人ももちろんいたでしょうけ
ど、そう言っている人達に無理やり食べさせるわけでなし、食べ
たい人が食べる分には構わないんじゃないかなと僕的には思いま
す。 過日、無目的に買ってきたささみが数本。けっこう、鮮度
が良さそうだったのでかねてから気になっていたたたきを作って
みました。ま、自分用の肴として食べる分には気にしない。気に
しない。
 (2人分)

 ・ささみ
 ・熱湯
 ・氷水

2本
適宜
適宜
1.  ささみは筋を取ります。小鍋に湯を沸かしてささみを1本ずつ投入し30秒茹でたらさっと引き上げすぐに氷水に投入して急冷します。
  • お湯の温度が下がるのでささみは1本ずつ投入しましょう。
2. 1.をそぎ切りにして器に盛ればできあがり。ポン酢醤油か生姜醤油で戴きましょう。
  • 生が気になる方は切る前に電子レンジの500ワットで1分チンしてください。
  
  • 刺し身と焼き物の中間のような食感でめっちゃ美味しいです。日本酒によく合いますよ。
  • 生の鶏肉で怖いのはカンピロバクターと呼ばれる細菌です。カンピロバクターは肉の表面に付着してそこから繁殖しますが75度以上の熱を加えることで死滅します。なのでタタキという調理法が成立するのです。
  • ただし、鮮度が落ちてくる(潰してから時間が経過している)とカンピロバクターは肉の中に浸潤しながら繁殖しますので朝採りなど必ず鮮度の良いものを使ってください。
  • 本来タタキは直火で炙って作るのですが家庭でこれをやると焼きムラができてきちんと除菌できない場合があります。なので炙り焼きをして焼き目の付いた料理を楽しみたい場合でも一旦熱湯で火を通してから網焼きするようにしましょう。


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