ささみの柳川風 難易度:★★☆ 調理時間:10分 |
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今からちょうど200年前、というと江戸時代になるのですが不 思議と20世紀末から21世紀にかけての今とよく似た世相にな っていました。 文化文政時代とも呼ばれる江戸後期のこの頃、 長らく戦とは縁のない暮らしをしていた庶民生活は娯楽にあふれ ていました。 たとえば恋川春町(こいかわはるまち)という戯 作者が「金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)」と いう戯作本を1775年に出しています。 それまで子供が読む ものと決めつけられていた草表紙はこの一作で大人が読む娯楽本 「黄表紙」に変貌を遂げ、その後大量の話が書かれて、たいそう 売れました。 新井素子が作品を世に出し始めたのがその200 年後の1970年代半ば。彼女を草分けにしてライトノベルと呼 ばれる娯楽小説が一大ジャンルとして台頭していきます。今やア ニメの原作でも定番のライトノベルですがちょうど200年前に 似たブームが起きていたんですね。 庶民が楽しんだ娯楽は小説 や歌舞伎などの芝居だけではありません。文化文政の頃には一大 グルメブームが巻き起こり寿司や天ぷらなどその後目覚ましい進 化を遂げる料理が生まれました。このあたりもバブル前後を発端 にしたグルメブームとびっくりするくらいよく似ているのです。 ちょうどその頃、江戸に「柳川」というどじょう屋がありまし てささがきにした牛蒡を一緒に煮て卵でとじるスタイルの鍋料理 を考案しました。後にどじょう以外のものもいろいろ使われるよ うになるのですが、このスタイルの鍋は店の名を取って「柳川」 風と呼ばれるようになりました。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・ささみ ・卵 ・ごぼう ・野菜類 [煮汁パート] ・かつおだし ・濃口醤油 ・味醂 |
1本 1個 10cm 人参、葉野菜、椎茸 などありあわせで 150g(カップ3/4) 18g 18g |
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