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     進化系レトルトハヤシライス
難易度:★☆☆ 調理時間:2分


 

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「おせち料理特集(2013年バージョン)」
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剣名舞原作・加藤唯史作画によるコミックスに「ザ・シェフ」と
いうのがあります。 凄腕だけど店を持たない流しの料理人が主
人公。彼は高額の依頼料と引き換えに依頼主の店に助っ人として
入る料理請負人なのである──といった感じのお話です。 基本
的に1話完結の短編連作のスタイルで読みやすく僕も結構読みま
した。で、その中にこんなエピソードがありました。 とある食
品メーカーが新発売するシチューの素のCMに出す料理を作って
ほしい──という依頼が舞い込みます。 問題はCMに出演する
女優が舌の肥えた食通で生半可な料理では唸らないということ。
彼女に本気で「美味しい!」と言わせる料理を出してほしいと。
撮影当日、主人公が収録スタジオの厨房に入るとあらゆる洋食
の素材や調味料が用意されていていて依頼主からは「好きに使っ
てくれ」と言われます。「それは詐欺では?」という彼に「どこで
もやっていることですよ」とうそぶく依頼人。肩をすくめて調理
にかかる主人公──。 「美味しい!!」 カメラが回って料理
を一口食べた女優は演技とは思えない歓声を上げます。撮影は
一発撮りで無事終了。 「こんなシチューは一流のレストランでも
なかなか味わえないわよ」 と主人公をほめそやす女優に彼は一
言こういうのです。 「それはこのシチューの素がよくできてい
るからですよ」 そう、彼は用意された食材や調味料には手を付
けず新製品のシチューの素にちょっと手を加えて出したのでした
──というオチが付きます。 できすぎた話な気もしますがそう
いうことがあってもおかしくないと思えるほど日本のインスタン
ト食品のグレードはとんでもなく高いのです。「これに手を加え
るのは邪道。そのまま食べるのが一番美味しい」という熱心なフ
ァンもいるみたいですね。 けど、そんなインスタント食品にも
弱点があるのです。その弱点を埋めるべく「ちょっと手を加え」
ると僕らのインスタント食品ライフはもっと広がるんじゃないか
しらん。そう思ってちょっと試作してみました。
 (1人分)

 ・ご飯
[ルウパート]
 ・ハヤシライス(レトルト)
 ・バター
 ・赤ワイン
 ・お好み焼きソース
 ・牛乳

1膳分

1袋
5g
15g(大匙1)
9g(大匙1/2)
10g(小匙2)
1.  フライパンにバターを入れて中火にかけます。バターが融け始めたら赤ワインを加えてじゅわっと言わせ[ルウパート]の残りを加えてひと煮立ちさせます。待っている間にご飯を深皿に盛りつけます。[ルウパート]がふつふつと煮立ったらご飯に添えるように盛り付けてできあがり。
  
  • バターとワインで風味がぐんと上がります。そして味を複雑にしているのはお好み焼きソースの手柄。牛乳によるマイルド感も良い感じ。
  • レトルト食品には2つほど弱点があると僕は思っています。1つは万人ウケするため尖った味を出しづらいこと(激辛とか)、もう1つはコストの縛り。原材料を贅沢にすればリッチな味になるでしょうけど単価2、3千円のレトルト食品が売れるとは思えません。この2つを強化することが進化系の肝かなと思います。
  • 味を強化するにはパッケージに記載された成分表を見て何が使われているかをまず知ること。次に実際に味見してどう物足りないかを考えること。特にブラウン系のスープ、シチューは辛味以外に酸味と甘みのバランスが重要になるのでどうあってほしいかを想像します。で、そうなるために必要な調味料や食材を手持ちと相談しながらイメージを膨らませます(できるだけ手持ちのものでお金をかけないようにしましょうね)。あとは……試作あるのみです。
  • ネットで本格派のハヤシライスのレシピを探して使われている材料を知ればそれもヒントになりますよ。


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