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     塩豚汁
難易度:★★☆ 調理時間:15分


 

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人には生理的欲求というのがあります。生物としての基本的な欲
求を指す言葉で例えば「呼吸をしたい」とか「水を飲みたい」な
んてのもこれに含まれます。その中で一番有名なのは三大欲求
と呼ばれるもので「食欲・性欲・睡眠欲」ですね。 生理的欲求は
最も基本的で低次な欲求と言われますがそれゆえにその欲求に
は誰も抗えない類のものでもあります。 小説やドラマ、アニメな
どの世界ではこの抗えない欲求を逆手に取って観客を惹きつける
という演出が行われます。古今東西あらゆる物語に恋愛要素(=
性欲)が盛り込まれるのは一番手っ取り早く観客の心をわしづか
みにできるからでしょう。 映画などの映像作品が登場するまで
物語世界で扱われる三大欲求は恋愛が主流でした。「睡眠欲」も
抗えない欲求ではあるのですがまさか観劇中にぐっすり寝てもら
おう──なんてことを狙った演出は……NGですよねw 食欲を
そそる演出というのは小説世界では度々扱われてきましたが舞台
劇ではちょっと不向きでした。舞台の上で料理を出されても観客
からは皿の中が見えませんからイマイチ訴求力が弱かったのだと
思います。 食欲に訴求する作品が台頭してきた背景には映像作
品の技術向上がありました。画面がモノクロからカラーになる。
サイレントからトーキーに移行して美味しそうな音を立てる。皿
の中の料理にカメラがパンしてアップで映し出される。それを食
べる役者たちの表情までもが大写しになって食欲をそそる。 「
これは観客の心を掴める」 と考えた制作者がいたのでしょう。
一昔前まではドラマの定番テーマといえば恋愛一強だったのが近
年は料理をテーマにしたものが一気に増えてきました。 これら
のドラマの最重要アイテムはもちろん『料理』。誰もが「美味し
そう」と言って身を乗り出すような皿がチョイスされます。中に
は見たことも聞いたこともない美食の限りを尽くした料理を武器
とする作品もありますが、他方で誰もが知っている、思い入れの
ある、郷愁や母の愛を感じさせるありふれた料理を武器にする作
品も多数あります。 豚汁などはさしずめ後者のド定番料理のひ
とつと言えるでしょう。 過日、夕飯の汁物に件(くだん)の豚
汁を作ろうと企んだのですがふと魔が差しました。 この料理、
味噌味ではなく塩で味付けしたらどんな感じだろう。 思い立っ
たが吉日。さっそく試してみることにしたのです。
 (1人分)

 ・豚バラ肉
 ・大根
 ・人参
 ・玉ねぎ
 ・茸類(今回はひらたけ)
 ・バター
 ・粗挽きブラックペッパー
[スープパート]
 ・昆布出汁
 ・塩
 ・濃口醤油
 ・酒

100g
1cmの輪切り
1cmの輪切り
1/4個
適宜
6g(大匙1/2)
少々

180g(180ml)
1g(小匙1/6)
6g(小匙1)
5g(小匙1)
1.  根菜を下茹でするお湯(分量外)を沸かします。大根はかつら剥きにして1cm厚のいちょう切りにします。人参はその5mm厚のいちょう切りにします。湯が沸いたら大根、人参を投入し中火で5分下茹でします。
2. 工程1.で根菜を茹で始めたら豚肉は食べやすい大きさに切ります。玉ねぎは細切りにします。茸類は食べやすい大きさに切ります。小鍋にバターを入れて中火にかけます。バターが融け始めたら豚肉、玉ねぎ、きのこ類を入れて肉の色が変わるまで炒めます。茹で上がった1.を加えて更に1分炒めます。
3. 2.に[スープパート]を加えてひと煮立ちさせます。アクを取ったら蓋をして中火で5分煮込めばできあがり。器に盛り付け粗挽きブラックペッパーを振って頂きます。
  
  • 豚汁というよりは和風のポトフといった感じのスープになりました。仕上げに振った粗挽きブラックペッパーも洋風の演出ですね。けど昆布出汁がしっかり利いて美味です。
  • 根菜の下茹ではちょっとめんどうに感じるかもですが味の沁み方が全然違ってきますので必ずやってくださいな。
  • レシピに書いた具材は一例です。他にもじゃがいも、ごぼう、薄揚げ、こんにゃくなどの手持ちがあればプラスするとにぎやかなスープになって楽しいですよ。


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