塩鮭の粕煮 難易度:★★☆ 調理時間:14分 |
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僕の本業であるシステムエンジニアという仕事は他の職業では得 難い経験を得ることが往々にしてあります。 その最たるものは 異業種の現場に触れることかな。 どんなに古風な職業でも今時 、コンピュータを導入していない会社はありませんので実にいろ いろな業界の会社に出向くのです。で、外からではわからない現 場の雰囲気や働く人のご苦労を間近で見ることができます。それ だけでなく、ちょっとした役得もあったりして……。 2001 年を過ぎて世紀が新しくなったばかりの頃、京都は伏見にある日 本酒の蔵元を担当したことがあります。 年の瀬も押し迫った頃 、あいさつ回りに伺ったのですが、お土産にずしりと重みのある 紙袋を戴きました。口を開いてみるとぷんと良い酒の香り。酒粕 でした。 しかし、入っている量に対して重みが市販のそれとは 明らかに違います。おそらく絞り切っていないたっぷりと酒精を 含んだ逸品だったのでしょう。家に持ち帰りお湯で溶かして甘酒 にして戴きましたが美味しかったな。 ちなみに僕は経験がない のですが件の酒蔵に年始に挨拶に行くと「今日、これから他に回 るところある?」と訊かれるとか。「ありません」と答えれば小 売りには出していない秘蔵の酒が冷蔵庫から出されて振舞われ るのだそうです。酒呑みにはたまらないお客様だったなぁ。 あれ から二十数年。久しぶりに酒粕を買いましてこんな料理を作って みました。 もしあの時の酒粕が今手元にあったら──この料理 の味わいも一段と深かったことでしょう。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・塩鮭 ・大根 ・人参 ・味噌 [煮汁パート] ・昆布だし ・酒 ・酒粕 ・おろし生姜 |
1切れ 2cm 1/3本 18g(大匙1) 150g(カップ3/4) 15g(大匙1) 10g ひとかけ分 |
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