白魚の刺し身 難易度:★☆☆ 調理時間:1分 |
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以前にも書いたことがありますが、街で売られている魚介類は関 西と関東で随分違います。その中のひとつが生食できる白魚。体 長2、3cmの小さな魚で名前の通り肌の色は真っ白です。関西 ではとんと見たことのない魚でしたが関東ではよく魚屋で見かけ ます。 白魚は横浜に越してくるよりだいぶ前からちょっと憧れ ていた魚で機会があればぜひ食べたいと思っていました。そう思 うようになったきっかけはとある時代小説でした。 宮部みゆき の短編連作小説に「白魚の目」という話がありましてその中で生 きたままの白魚をおどり食いする場面が出てくるのです。 それ を旨そうに食べる岡っ引きの親分の横で手下(てか)の1人がど うしても食べられないと漏らします。あの小さな黒い目にじっと 見られているようでどうにも哀れに思えて箸が伸びないのだと。 それを聞いた親分は 「あれは白魚を食べると思うもんじゃない 。春を食べると思ってつるつるってかき込むもんだ」 と笑うの ですが……。 担当した事件が後味の悪い結末を迎えた後、当の 親分も白魚が食べられなくなってしまったという皮肉なオチが付 いて物語は幕引きとなります。 流石に踊り食いは食べるのに勇 気がいりそうですが、刺し身はどんな味がするのか食べてみたい とずっと思っていました。 で、横浜に越してきてはや8年。何 度食べたか思い出せないほど白魚を食しました。丼にしたり、塩 辛にしたり、卵とじにしたり。けど、いっとう好きなのはシンプ ルなこの食べ方かなと思います。 | |||||||||||||
(1〜2人分) | |||||||||||||
・白魚 ・おろし生姜 ・刻みネギ ・ポン酢 |
1パック ひとかけ分 少々 適宜 |
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