TOP >> Gのレシピ集 >> ご飯もの >> 他人丼
            

     他人丼
難易度:★★☆ 調理時間:6分


 

このエントリーをはてなブックマークに追加
 (過去の『特集』情報
「おせち料理特集(2013年バージョン)」
 (過去の新着情報)
 
 姉妹サイト「Gの書斎」
 ツイッター
 携帯版「Gの食卓」
 携帯版「Gの書斎」
 
アフィリエイト・SEO対策
 
 
コロナ禍の影響でステイホームを余儀なくされたこともあってケ
ータリングサービスの需要がぐっと伸びているようですね。うち
の娘も「いっぺん、ウーバーイーツを使ってみたい」とか言って
いましたが、過日僕の留守中に冷蔵庫に見知らぬ飲料など増えて
いたので念願かなって利用したようです。 便利な世の中になっ
たよなぁと感心することしきり……って、今更じゃん。 別に食
べ物の宅配は21世紀の専売特許じゃありません。昭和の昔から
脈々と続いていた文化です。 おばけのQ太郎やサザエさんなん
かでも時々、そんなサービスを利用しているシーンがあった気が
します。その名も──店屋物(てんやもの)。 昭和の頃の宅配
サービスは個人でやっている料理店が電話で注文を受けて店で調
理をし、それを自転車などで配達するというシステムが主流だっ
たのでこう呼ばれていました。 昭和のアニメではざるそばを何
段も肩に担いで器用に自転車を運転するおじさんのシーンがあっ
たりしましたっけ。岡持ちという料理を運ぶための専用の箱も考
案されました。その究極の姿がスーパーカブの後ろに取り付けた
岡持ちじゃないかな。蛇腹のクッションが付いていてガタガタの
道を運転しても丼のつゆがこぼれないよう衝撃を吸収する機構に
なっていました。 当時の店屋物のメニューの主流は丼と麺類。
麺類ならラーメンなんかも定番でした。丼の定番は玉子丼や親子
丼。更にちょっと気合を入れて奮発したメニューと言えば──そ
う牛肉と卵という親子関係のない具材同士を使った丼。他人丼な
のです。
 (1人分)

 ・ご飯
 ・牛肉
 ・卵
 ・玉ねぎ
 ・エリンギ
 ・バター
[出汁パート]
 ・かつおだし
 ・濃口醤油
 ・酒
 ・味醂
 ・砂糖

1膳分
100g
1個
1/4個
半本
10g

50g(カップ1/4)
27g(大匙1.5)
15g(大匙1)
12g(小匙2)
6g(小匙2)
1.  牛肉は食べ易い大きさに切ります。卵はざっくり溶いておきます。玉ねぎは櫛形にざっくり切ります。エリンギは5mm厚の輪切りにして更に半月に切ります。
  • 卵は溶き過ぎないように黄身と白身が混ざらない程度にほぐします。黄身と白身は固まる温度が異なるためまざると硬くなってとろっとした食感がなくなるのです。
1. フライパンにバターを入れて中火にかけます。バターが融けて焦げ目が付き始めたら牛肉、玉ねぎ、エリンギを加えて肉の色が変わるまで炒めます。
  • エリンギにしっかりバターの脂を吸わせましょう。
2. 2.に[出汁パート]を加えてひと煮立ちさせます。弱火にして蓋をせず3分煮込みます。これに溶き卵を加えて中火にもどし白身が色づく程度まで火を通したら火を止めます。
  • 卵を加えたらいじらないこと。工程1.で書いたとおり黄身と白身が混ざると硬くなってしまいます。
3. ご飯を丼によそい3.をたっぷりかければできあがり。
  
  • 焼き肉を食べている! って気分になれる一杯です。やっぱり煮込み料理の牛丼とは別物でぜいたくな気分。
  • バターをたっぷり吸ったエリンギが食欲をそそります。昭和の丼にはなかったアイデアですがちょっと進化しているようで嬉しい。
  • 他人丼の定義は卵の親である鶏肉以外の肉と卵を使った丼ですので豚肉を使っても他人丼です。もっといえば鹿肉を使っても兎でも熊でも他人丼です(たぶん)。けど、僕の中では牛肉を使うというイメージが強くこれ一択かな。
  • 卵を溶き過ぎないというコツは親子丼でも共通するコツです。ぜひやってみてください。
  • お好みで七味を振っても美味しいですよ。


本サイトの著作権は全てサイトマスターに帰属します。本サイトの転記は、ご遠慮願います。

inserted by FC2 system inserted by FC2 system