甜麺醤風合わせ調味料 難易度:★☆☆ 調理時間:2分 |
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僕の同僚に「俺は形から入るタイプやねん」を標榜する人がいま した。 例えば僕らが新入社員だった平成元年頃はスキーが大ブ ームで毎年のように同期でスキー旅行に出かけておりました。 ところが、彼は毎年のようにスキーウェアを買い替えて来るので す。で、そのウェアに合わせないと気が済まないらしくスキー板 もストックもゴーグルさえも買い替えてくるという念の入りよう 。で、「俺は形から入るタイプやねん」なんてうそぶいてました っけ。 ま、人様が何にお金を使おうが口出しするようなことで はないのですが豪快というか……はっきりいってもったいないな ぁとか内心思っておりました。 とはいえ形から入ることは決し て悪いことではないと思います。「形」、「型」というのは先人 が長い年月をかけて編み出した必勝パターン。それに倣っていれ ば初心者でもベテランと同じ結果を出せるという強みがあるのは 事実です。 料理の世界も先人たちの結晶ともいうべき形、型が あふれています。例えば味噌や醤油は長い年月をかけて試行錯 誤の上、昇華させた発酵調味料です。これらを使えば誰でも簡単 にプロの味が出せるので家に常備しておきたいところです。 「い や、俺は新しい地平を目指すんだ」 と一念発起してイチから醤 油づくりを始めたりしたら料理が食べられるのはずっと先の話に なってお腹が鳴ります。 こういった発酵調味料の延長線上にあ る合わせ調味料も現代では百花繚乱。焼き肉のタレやドレッシン グだけでなく焼き鳥のタレ、生姜焼きのタレ、唐揚げの素などそ のまま素材の味付けに使えるものもありますし、COOK−DO のようにほぼ料理が完成する1歩手前までやってくれているレト ルト食品までスーパーに行けばずらっとそろっています。 「ま ずは形から入るべし」 なんて言ってそれをかごに入れるのもあ りっちゃありなのですがそのスタイルには弊害もあります。 「 酢豚が食べたいけど、酢豚の素が家にない!」 なんて嘆くこと になったりするのです。 酢豚は醤油、砂糖、酢といった基本的 な調味料と片栗粉があれば実は作れます(好みでケチャップを入 れるのもあり)。 中華料理の世界には様々な合わせ調味料があ ります。豆板醤、甜麺醤、豆鼓醤、XO醤、オイスターソースな どなど。料理はレシピ通りに作るのが鉄則ですがレシピにこれら の合わせ調味料がずらっと並んでいる場合それを全部そろえると いうのはどうなのでしょう。 お財布的にも痛いし冷蔵庫も瓶で 溢れちゃう。それに一度使ったきりでずっと使わない調味料がい っぱいある──なんて嘆きも聞こえてきそうです。 そう思った ら一度「形」、「型」から離れて自作することを考えるのも手か もしれません。と言っても必ずしも本物を作る必要はなくどこの 家にでもある基本の調味料を合わせてそれっぽい味が出せれば 十分。だって一つの料理に使う調味料なんて小匙1杯からせいぜ い大匙1杯程度ですからいうほど変な味になったりはしません。 年末、おせち料理に中華おせちの新作を入れたくて仕入れたレシ ピの中で立て続けに甜麺醤という言葉と遭遇しました。甜??は 塩、小麦粉を麹で発酵させた甘味噌です。ちなみに名前の「麺」 の字は小麦粉を指す言葉ですね。買ってきても良いのですがいう ほど頻繁に使う調味料ではないので持て余す可能性が高い。冷 蔵庫の中で場所を塞ぐし味も悪くなっていきます。 ということで 手近な調味料を使って甜麺醤っぽい合わせ調味料を作ることにし たのです。 | |||||||||||||
(2人分) | |||||||||||||
・味噌(できれば赤味噌) ・砂糖 ・濃口醤油 ・ごま油 |
18g(大匙1) 5g(大匙1/2強) 3g(小匙1/2) 2g(小匙1/2) |
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