天つゆ 難易度:★☆☆ 調理時間:2分 (出汁を挽く時間は含めていません) |
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ちょっと小腹が空いたなという時にサクっと食べられるものが欲 しい──そんな思いが形になった料理がファストフードです。 ファストフードの定義っていろいろあると思いますが僕の中では これかな。 「手づかみで食べられること」 ハンバーガーにし ろドーナツにしろ箸やフォークなどを使わくても食べられるクイ ックさがファストフードの身上だと思うのです。その点、サンド イッチなんかはファストフードのご先祖って感じですね。 サン ドイッチはトランプをしながら食事をしたいという貴族の我儘か ら生まれたなんて俗説がありますが似た話は日本でもありました 。 博打をしながら食事をしたい!(をい) 江戸時代、熱い火 花を散らす賭場は鉄火場と呼ばれましたが小腹が減っても食事 に席を立ったら運が逃げるかもしれない──そんな男たちの想い にこたえた食べ物がマグロの刺し身を海苔巻きにした鉄火巻きだ ったとか。ギャンブルにのめり込む人たちの熱の入れようは洋の 東西を問わず変わらないみたいですね(って、その熱心さを他に 向けろよ)。 とまれ江戸時代、寿司や天ぷらはファストフードで した。屋台で売られていて手づかみで食べていたみたいですから 間違いなし! それにね、子供が屋台の天ぷらを食べている絵が 残っていたりするそうなので駄菓子的な要素もあったのかもしれ ません。それくらい安かったようなのです。 ただ、未だ発展途 上の料理だったので僕らがイメージする食べ物とはだいぶかけ離 れていたらしい。天ぷらも衣の食感はサクサクではなくザクザク 。そして中に何が入っているかよくわからないくらい分厚かった とか。天つゆも今は醤油に味醂を使うのがセオリーですが当時は 醤油に砂糖だったそう(意外と江戸後期には砂糖は普通に使われ ていたらしい)。といっても格安の黒糖などを使っていたのでめ っちゃとがった甘さだったと思われます。なんかやっぱりドーナ ツを食べる感覚で天ぷらを食べていた気がするな。 それに比べ ると21世紀の天ぷらはずいぶんとお上品になったこと──イワ シの天ぷら用に天つゆを作りながらそんなことを考えておりまし た。 | |||||||||||||
(1人分) | |||||||||||||
・大根おろし ・おろし生姜 [つゆパート] ・だし汁(かつお出汁) ・濃口醤油 ・味醂 |
5mm厚の輪切り分 ひとかけ分 50g(50ml) 12g(小匙2) 12g(小匙2) |
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